【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料】 大人210円  小中生100円
20名様以上の団体料金 大人100円 小中生50円

浅川伯教・巧兄弟資料館 (アサカワノリタカ・タクミ キョウダイシリョウカン)
〒408-0002
山梨県北杜市高根町村山北割 3315
   (ホクトシ タカネチョウ ムラヤマキタワリ)
電話:0551ー42ー1447
FAX: 0551ー47ー4784

2011年12月27日火曜日

年末年始の休館のお知らせ

年の瀬も押し詰まり、皆様ご多用のことと存じます。

さて、当館の年末年始の休館日についてお知らせいたします。

2011年12月28日(水)から2012年1月4日(水)までの期間は、
休館とさせていただきます。

今年一年ご理解とご協力を賜りまして大変感謝申し上げますと伴に、
皆様のご多幸をお祈りいたします 。


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特別企画展の会期が終了いたしました

12月25日(日)をもちまして、特別展示室で開催しておりました、
「浅川巧 生誕120年記念
朝鮮の土となった日本人 

浅川巧からのメッセージ ~自然法に帰せ~」
を終了いたしました。
















会期中はたくさんの方々にご来場いただきましたこと、
また、当館の活動にご賛同いただけましたことを感謝いたします。

常設展示室は、平常通り開館しておりますので、
今後も引き続きご利用いただきますようお願い申し上げます。
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2011年12月20日火曜日

鉄道で当館をご利用になるお客様へ

ご利用駅、その後のアクセスなどを
お問い合わせ頂く事がありますので、
簡単にご説明させていただきます。

● 東京方面からお越しの場合
 東京駅(新宿駅や八王子駅なども同様)から中央本線の
 特急(あずさ、かいじ)で 長坂駅(特急が長坂駅に停車しない場合は
 小淵沢駅で乗り換え、各駅停車で長坂駅)までお越しください。
 駅からは、タクシーもしくは、市民バス、徒歩をご利用いただきます。

● 電車で名古屋方面からお越しの場合
 名古屋駅から特急をご利用の場合は、塩尻駅でみどり湖経由岡谷・
 上諏訪方面に乗り換え、長坂駅までお越しください。
 駅からは、タクシーもしくは、市民バス、徒歩をご利用いただきます。

● 駅からのアクセス
<タクシーをご利用の場合>
 タクシーの料金は、長坂駅から当館まで片道おおよそ2400円かかります。
(若干前後します)

<市民バスをご利用の場合>
 当館方面へ運行している市民バスは、本数が少なく、
 大変に申し訳ありません。

 バスの運賃は、片道300円です。
 長坂駅で乗車、当館最寄の高根総合支所前で降車してください。
 高根総合支所から当館へは、徒歩で5分。
 支所の前の県道32号線の歩道を西方向へ進んでいただきますと、
 左手にローソンが見えてまいります。
 ローソンの道向いの大きな駐車場にお入りください。

◆平日(ダイヤをこちらからご覧ください)
 往路:長坂駅9時56分発、高根総合支所10時8分着。
   長坂駅13時34分発、高根総合支所13時46分着。
 復路:高根総合支所15時18分発、長坂駅15時30分着。

◆日曜・祝日(ダイヤをこちらこちらからご覧ください)
 往路:長坂駅9時56分発、高根総合支所10時8分着。
    長坂駅11時10分発。高根総合支所11時43分着。
    長坂駅13時34分発、高根総合支所13時46分着。
 復路:高根総合支所15時18分発、長坂駅15時30分着
    高根総合支所16時19分発。長坂駅16時52分着。
  の便は、土日祝日のみ運行しています。

<徒歩の場合>
 長坂駅から当館までは、約9キロメートルございます。
 長距離になりますので、徒歩でお越しの場合は、お足元にご注意ください。

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お車で当館をご利用になるお客様へ

お車での当館までのアクセスを
お問い合わせ頂く事がありますので、
簡単にご説明させていただきます。

カーナビをご利用の方へ
●電話番号を入力される場合は、
0551-47-4784」番と入れてください。
 ※当館の直通電話番号は「0551-42-1447」ですが、
  当館は図書館との複合施設になっております関係で、
  各社のカーナビゲーションシステムでは図書館の電話番号で
  登録されている事が多いようです。  

●施設名を入力される場合は、
たかね図書館」もしくは「高根生涯学習センター」と
入れてください。


中央道(高速道路)でお越しの方へ
●長坂インターチェンジで下りてください。
 長坂ICを下りてすぐの
 「長坂IC入口」(信号名)を左折。
⇒「長坂IC東」を直進。
⇒「五町田」を直進。
⇒しばらく走りますと、左手にセブンイレブン、
 右手にローソンが見えてまいります。
⇒ローソンの道向いにある
 大きな駐車場へお入りください。


一般道でお越しの方へ
●甲府方面からお越しの場合
 国道20号線を甲府方面から韮崎方面へ直進。
⇒「一ツ谷」(信号名。目印はラーメン点芯)を右折し、
 トンネルをくぐって直進。
⇒「東中学校前」を左折。
⇒「相垈(あいぬた)」を左折し、国道141号線を清里方向へ。
⇒「高根駐在所前」を左折し、県道32号線に入り直進。
⇒しばらく走りますと、右手に高根総合支所、
 左手にローソンが見えてまいります。
⇒ローソンの道向いにある
 大きな駐車場へお入りください。

●長坂駅方面からお越しの場合
 長坂駅前の県道32号線を東方向に直進。
⇒「長坂IC入口」(信号名)を直進。
⇒「長坂IC東」を直進。
⇒「五町田」を直進。
⇒しばらく走りますと、左手にセブンイレブン、
 右手にローソンが見えてまいります。
⇒ローソンの道向いにある
 大きな駐車場へお入りください。

当館のある「高根生涯学習センター」は、たかね図書館との複合施設です。
駐車場は広いので、バスなどの大型車もご利用いただけます。

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2011年12月16日金曜日

特別展示はあと10日で終了します

日頃より、浅川伯教・巧兄弟資料館の活動に
ご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございます。

本年4月29日より行ってまいりました特別展示
「朝鮮の土となった日本人 浅川巧からのメッセージ
~自然法に帰せ~」も会期が残すところ10日になりました。
















たいへんありがたいことに、特別展示で終わらせないで
欲しいというご要望もいただくほど好評で、
遠方からもたくさんの方々にご来館いただきましたが、
12月25日をもって特別展示は会期を終了いたします。

これから特別展示をご覧になるご予定の皆さま、
残り10日ほどですが、お待ち申し上げております。

なお、常設展示室はその後も平常通りに開館いたします。
冬季につき、車の運転や足元にお気をつけて
ご来館ください。

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2011年12月13日火曜日

「金曜山梨」で浅川巧を特集します

12月16日(金)午後8時より、NHK総合(甲府放送局)「金曜山梨」で浅川巧を特集します。
 (再放送は、12月22日(木)午前11時5分より、11時40分までです。)

「2011 浅川巧からのメッセージ -日韓の未来を託す-」のタイトルで、浅川巧の足跡、現在再評価される動き、今後の日韓関係に託することを探る内容です。
33分の番組ですが、制作に時間をかけた濃い内容となっております。
是非ご覧ください。

詳しい番組内容は下記からご覧ください。

金曜山梨
番組案内


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2011年11月25日金曜日

清水寺で映画「道~白磁の人~」の題字を揮毫

11月21日(月)、京都の清水寺で映画「道~白磁の人~」の
題字ご揮毫(きごう)の会が行われました。

同寺で毎年12月に行われている、その一年を一文字の漢字に表す
「今年の漢字」を揮毫される森清範貫主が、
もともと浅川巧に気持ちを寄せていらしたことにより、実現したものです。

※ 写真左から、ティ・ジョイ常務取締役 與田尚志エグゼクティブ・プロデューサー、
高橋伴明監督、清水寺 森清範貫主、 巧役の吉沢悠さん、
製作委員会代表/(株)小泉 代表取締役社長 長坂紘司氏





















今回揮毫していただいた題字は、映画のタイトルロゴとして使用されます。
映画本編はもちろんのこと、ポスターやチラシにも使用する予定です。

映画「道~白磁の人~」は、また新たな一歩を踏み出しました。

詳細は映画公式サイトへ
http://hakujinohito.com/

浅川巧の日韓合同追慕祭がソウルで行われました

去る11月10日(木)、ソウルで浅川巧の日韓合同追慕祭が行われました。
浅川巧生誕120年、没後80年の記念年となった本年の追慕際は、
10年ぶりとなる日韓合同開催で、それぞれの国の関係者をはじめ、
来年公開される映画「道~白磁の人~」のスタッフも集う盛大なものでした。

















午前中、忘憂里にある浅川巧の墓参をしました。
韓国の浅川巧顕彰会の趙萬濟会長の話からはじまり、
韓国を代表する詩人ジョン・ジョンベ氏による詩の詠誦、
オンヌリ教会チェンバーオーケストラによる追悼曲の演奏が行われ、
巧を慕う多くの人々が集い黙祷と献花をし、温かな雰囲気の墓参でした。

写真左から、ペ・スビンさん、吉沢悠さん、高橋伴明監督

2011年11月22日火曜日

マガジンハウスの 『ku:nel』 に浅川巧が取り上げられています

マガジンハウスの雑誌『ku:nel』に
浅川巧が取り上げられました。

「浅川巧さんのこと」と題されて、
丁寧な取材による記事と美しい写真が、
巧を紹介しています。
見開きで10ページにわたるボリュームです。
ぜひ書店で手にとってください。

ku:nel
http://magazineworld.jp/kunel/

浅川兄弟が放送されます

◆「かけはし~浅川兄弟からのメッセージ」
11月23日(水・祝日)19:00~19:55
UTY放送のウッティー発で「かけはし~浅川兄弟からのメッセージ」が
放送されます。

浅川兄弟の生き方から影響を受けている方々の思いを
兄弟の生き方を交錯させながら紹介します。
二人の生き方が今問いかけるものを探っていく番組です。


◆浅川兄弟展 ナビ番組「浅川兄弟の心と眼」
10月21日(金)~12月23日(金) 毎週金曜日 22:54~23:00 計10回
浅川兄弟展 ナビゲーション番組「浅川兄弟の心と眼」が放送されています。


どちらの番組も、浅川兄弟を分かりやすく紹介していますので、
ぜひご覧ください。

2011年11月20日日曜日

映画「道~白磁の人~」 年賀状予約受付(無料配布)

映画「道~白磁の人~」の2012年度公開に向けて、朝鮮の人々を愛し、
朝鮮工芸の美を日本へ紹介した浅川巧の年賀状の配布(無料)を行います。





















申込締切: 2011年11月24日(木)
申込方法: FAX0551-47-4784)で申し込む。電話申込も可。
        必要枚数・お名前・ご住所・お電話番号をお知らせください。
費    用: 無料 (配布方法等詳細はお問い合わせ下さい)
切    手: 官製はがきではありません。別途切手を購入し、郵送して下さい。
※写真はイメージです。実物と異なる場合がありますがご了承下さい。
 写真の面に、挨拶文2~3行を入れることができます。

【お申し込み・お問い合わせ先】
浅川伯教・巧兄弟資料館 電話 0551-42-1447 FAX 0551-47-4784

2011年10月28日金曜日

第6回講座「浅川巧の心に託す日韓の未来」が行われました

10月25日、江宮隆之氏をお迎えして、
第6回講座「浅川巧の心に託す日韓の未来」が行われました。
この日の講座が、本年度最後の連続記念講座でした。
















今年、映画『白磁の人』は待望の撮影が行われ、
来年度の公開を目指して大きく前進した年となりました。
映画の原作である小説『白磁の人』を著した江宮氏。
小説『白磁の人』を著した契機を話してくださった時は、
落ち着いた語り口の中に、情熱が溢れて、
江宮氏の浅川巧に対する思いが伝わり、
話にぐいぐいと引き込まれてしまいました。
中でも、「浅川巧を日韓の不幸な時代の免罪符にするのではない、
してはいけない。
しかし、あの時代に、巧のような生き方をした人がいることを
知ることが大切なのだ」
という言葉は、江宮氏の一番伝えたいことのひとつであろうと感じましたし、
小説『白磁の人』の大きな柱になる考え方なのだと、再認識するものでした。
今回の講演の題である「浅川巧の心に託す日韓の未来」は、
この考え方が基盤になってはじめて進んでいくのだということも
実感しました。

また、「今だったら、もっと上手く書けるだろう。でも、あえて書き直さない。
(あの小説は)自分の子供のようなものだから、そのままにしている」
というお話もありました。
こちらは、江宮氏の小説『白磁の人』に対してのスタンスを知る
エピソードでした。
小説『白磁の人』が1995年度の読書感想文の選定図書になった話や、
現在も「全国高校生必読図書」に選定されている話なども紹介されました。
江宮氏が、たくさんの若者に読んでもらうために書いた『白磁の人』。
いまだに本当に多くの高校生に読み継がれており、
次世代の日韓の関係を築く上で、しっかりとした基盤を作っています。
















その後も、今年9月に韓国ソウルで開催された
「浅川巧学術セミナー」で講演をされた際のお話もあり、
充実した内容で、あっという間に一時間半が過ぎ、講演が終了しました。
もっとお話を聞きたいと思う、楽しく、有意義な講演でした。

朝はどしゃぶりの雨が降り、どうなることかと心配をしましたが、
徐々に雨脚が遠のき、無事に開催することができました。
足元の悪い中、たくさんの方が講座に参加してくださり、大盛況でした。
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。
今回で連続記念講座は終了いたしましたが、もうひとつの記念講座である
「『巧の日記』を読む」講座は、11月19日(土)に最終回を迎えます。
こちらの講座は、巧の残した日記から、巧自身をじっくりと知ることが出来る内容です。
初めての方も楽しんでいただけますので、ぜひご参加ください。

第5回「『巧の日記』を読む」を行いました

10月8日に第5回「『巧の日記』を読む」を行いました。
今回は、大正11年10月の日記でした。
















10月の『巧の日記』は、忙しく過ごしている様子が伺える内容です。
柳宗悦や富本憲吉と一緒に出かけ、夜遅くまで
行動を共にしている姿が見えます。
柳と出歩いたこと、富本と夜遅くまで語り合ったことなど、
とにかく「愉快」だったようです。
独り身となった男性の身軽さや気安さ、
巧の生来の気質が人を呼び寄せるのか、
たくさんの友人に囲まれての、賑やかで楽しい生活。
その一方で、柳たちとの展覧会の仕事や江原道の窯跡調査など、
日々忙しく過ごしていたため、10月の半ば頃は
日記を書かない日が続いたりしています。
その理由として、日記を書くことは
「反省と祈祷の時間だから他人が居ると妙にその気になれない」
と記している巧。
「反省と祈祷」という言葉は、『巧の日記』の本質を表す的確な表現です。
一人静かに己を振り返りながら日記に向き合う。
巧が、日記を書く目的を自覚していることが分かります。

次回11月19日は、いよいよ本年度最後の「『巧の日記』を読む」です。
『巧の日記』は読みこむほど面白くなっていくので、
まだ講座にいらしたことがない方にも是非読んでいただきたいと思います。

――――――――――――
大変申し訳ありませんが日程変更のお知らせです。
講師の都合で、当初お知らせいたしました日程の11月12日(土)ではなく、
11月19日(土)13時から開講しますので、お間違えのないようにお願いいたします。

2011年10月4日火曜日

UTYの撮影が入りました


今日は朝早くからUTY(テレビ山梨)の撮影が入っています。






















浅川巧の生誕120年、没後80年を記念した本年は、
「浅川伯教・巧兄弟の心と眼 -朝鮮時代の美」と題し、
大阪市東洋陶磁美術館を皮切りに、千葉市美術館を経て、
山梨県立美術館、栃木県立美術館と4館を巡回する
特別企画展が行われています。
(もちろん、当館からも資料を出品しています)

この秋UTYでは、山梨県立美術館で開催される特別企画展
「浅川伯教・巧兄弟の心と眼 -朝鮮時代の美」
1119日-1225日)にあわせ、
浅川伯教・巧兄弟を紹介する2分間のショート番組を
10話にわけて放送します。
今回の番組制作にあたり、浅川伯教・巧兄弟資料館の
学芸員・澤谷が企画・構成をしました。
放送日は、1021日から1223日までの毎週金曜日です。

浅川兄弟について、多くの方々に知っていただく
機会となります。
ぜひご覧ください。

映画の正式名称が決定! 『道 ~白磁の人~』

9月10日にクランクアップした、
映画「白磁の人」(仮題)の名称が決定しました。

『道 ~白磁の人~』です。

先日の第5回講座で小澤龍一氏がサプライズ発表をされましたが、
10月に入って正式にリリースとなりました。

本作は、韓国を日本が統治していた歴史的に困難な時代を、
日韓が合同で映画化する新しい試みです。
また、日本映画で初めて、韓国映画振興委員会(KOFIC)から
助成される作品です(9月22日に決定しました)。
本年度の釜山国際映画祭で、10月8日に制作報告会見も開かれることになりました。

『道』という題に込められたメッセージが、皆さまに届きますように。
浅川巧が拡げた道が、これからも日韓の交流の中で延びていきますように。

作品は、来年初夏に、新宿バルト9他、全国ロードショーの予定です。
皆さま、ぜひ劇場でご覧ください。

映画『道 ~白磁の人~』公式HP
http://hakujinohito.com/

第5回講座「映画<白磁の人>にみる浅川巧」が行われました

9月24日、映画「白磁の人」製作委員会事務局長の小澤龍一氏を
お迎えして、第5回講座「映画<白磁の人>にみる浅川巧」を
開催しました。
















映画「白磁の人」(仮題)は、この7年間山あり谷ありの
紆余曲折を経てきました。
これまでの軌跡と、これからの展望をお話していただく講座でした。

講座では、小澤氏の郷土と歴史に対する思い、浅川兄弟の研究成果、
映画の苦労と喜び、多岐にわたってお話を伺う内容となりました。
熱い語り口から、小澤氏が映画製作にどれだけのエネルギーを
注いでいらしたのかを認識できるものでした。

映画「白磁の人」(仮題)の製作過程では、時代設定が大正期で、
時間的にはそれほど経過していないのですが、
逆に時代考証が難しかったことなども紹介されました。
また、多くの人に観てもらうため、前売りチケットの値段を
一般の前売り料金よりも下げる際のご苦労も相当であったとのことでした。

この日は、映画の題が「道 ~白磁の人~」に正式決定したという
サプライズの発表もありました。
「道」という名称には、巧が作った道を次世代につなげていきたい、
両国の歴史・人・国のつながりが続くようにという
願いが込められているそうです。

現在映画は編集作業に入っている段階で、
来年(2012年)の初夏には公開予定です。
映画を契機のひとつとして、皆さんとの道がつながり、
拡がっていきますように。
たくさんの方々がご覧になってくださることを願います。

次回10月22日の連続記念講座は、いよいよ本年度最後です。
映画の原作『白磁の人』を著した江宮隆之氏をお迎えして
「浅川巧に託すること」という題で開催します。
皆様ぜひご参加ください。

第4回「『巧の日記』を読む」を行いました

去る9月17日に、第4回「『巧の日記』を読む」を行いました。
今回は、大正11年9月1日の日記からでした。

林業試験場が発足して間もないせいか、
職場の雰囲気があまり良くない中でも、
巧の林業の研究は充実している様子が伺えます。
また、執筆活動、朝鮮の陶磁器への情熱もますます盛んな印象です。
9月も本業である林業試験場の仕事と、
個人的な朝鮮の焼き物の研究を上手に両立させ、
有意義な時間を過ごしている姿が見えます。
そのような中、8月の日記から続く、巧の問答は止まりません。
彼の心の中は、日常と信仰、人間の幸福について、
自分と考え方の違う者についてなど、
自問自答すべき色々な事柄で溢れています。
自分の考えを主観と客観に分けて、
それぞれの言い分を書くスタイルは、
巧の日記の特徴と言えるでしょう。
彼の心の声から、優等生的なだけではない、
答えを求めて悩み、考え続ける生身の巧の姿が浮かび上がってきます。
巧が人々を惹きつける理由は、そこにあるのかもしれません。

本年度の「『巧の日記』を読む」講座は、残りあと2回となりました。
次回の講座は、10月8日(土)です。大正11年10月の日記を読みます。
まだ『巧の日記』を読まれたことがない方も、ぜひご参加ください。

2011年8月30日火曜日

第4回講座「林業技術者としての浅川巧」が行われました

8月27日(土)に小林富士雄氏(大日本山林会名誉会長)をお迎えして、
連続記念講座の第4回「林業技術者としての浅川巧」が行われました。
















幼い頃から、木の苗を採って来ては、庭に植えるなど、
木々に関心を持ち、自然に対して深い関心を持っていた巧。
彼の生業としての職業は、林業技術者でした。

これまでの浅川巧の研究の多くは、工芸研究者として、あるいは
異文化理解の先駆者としての視点で語られてきましたが、
今回は巧の本業である林業研究に焦点を当てました。

巧は林業技術者として行った試験や実験の報告を
『大日本山林会報』などに載せていますが、
小林氏は、その会報を現在まで発行し続けている
公益法人大日本山林会の名誉会長です。

今回の講演では、当時の朝鮮半島の山林の状況、
その中での巧の研究を浮き上がらせていただきました。

林業技術者としての巧は、「自然から学ぶ」謙虚な態度と、
禿山利用法を提案し「禿山を涎を垂らして眺める」積極的な姿勢を
併せ持った人物であったと話されました。

「露天埋蔵法」や禿山が段階的に緑に還っていく様子の写真なども
上映されました。
巧の自然に対する謙虚な態度と積極的な姿勢は、
現代の韓国の山林つくりの基本理念に生きているように感じます。

巧の生き方の基幹となる部分を知ることができる講演でした。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
















次回の第5回講演は、小説『白磁の人』映画製作実行委員会事務局長の
小澤龍一氏をお迎えして「映画 白磁の人にみる浅川巧」です。
現在撮影中の映画『白磁の人』(仮題)について、これまでの軌跡、
今の状況、これからの展望など、お話をしていただく予定です。
皆様のご参加をお待ちしております。

お申し込み、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447
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本年度の講座は、
参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)
となっております。
------------------------------

2011年8月23日火曜日

訂正:臨時休館のお知らせ

浅川伯教・巧兄弟資料館は、
たかね図書館の蔵書特別整理期間のための
高根生涯学習センター休館中、
臨時休館と掲載をしておりましたが、
通常のとおり開館いたします。


たかね図書館は下記の通り、臨時休館しておりますので、
図書館をご利用の方はご注意ください。
期間:
9月4日(日)から10日(土)までの7日間

ご迷惑、ご不便をおかけいたしますが、
ご理解とご協力をお願いします。

2011年8月21日日曜日

第3回「『巧の日記』を読む」を行いました

8月20日(土)、第3回「『巧の日記』を読む」を行いました。
第2回講座の続き、大正11年8月19日の記述から読みすすめました。

8月の巧は、情熱的で、時に興奮気味であり、
夢中になって考えを述べ、感情をさらけ出しています。
教会や信仰生活と家族に対する気持ち、
武者小路実篤の提唱する「新しき村」に対する考え、
「新しき村」に対して自ら考えた「新しい教団」についてなど、
巧の思考は止まりません。
これまでより率直に、熱情を持って書かれた8月の日記は、
実に読み応えがあります。
ありのままの巧が見えて、美談に囲まれた巧よりも、
身近で、人間臭く、魅力的です。
そのほかにも、この月の24日には林業試験場が正式に発足し、
雇員から技手になるなど、社会的な変化もあり、
人生の転機となった月のひとつと言えるでしょう。
(雇員から技手になったことについては、記述が1行あるだけです)

次回講座は9月17日(土)です。
巧の9月の日記は、引き続き模索しながら、
主観と客観を対立させて思考する姿が見えてきますので、
人間としての巧を深く知っていただける内容です。
皆様のご参加をお待ちしております。

今月も下條先生がお庭から草木花を届けてくださいました。
存在感のある「ゆずり葉」と「むくげ」です。
白は「白磁」の色、「むくげ(無窮花/무궁화)」は韓国の国花と言うことで、
白い「むくげ」を選ばれたそうです。
花が続く間は、当館のある高根生涯学習センターの
ホールに飾ってありますので、
お越しの際は、ぜひ「むくげ」もご覧になってください。

2011年8月10日水曜日

映画『白磁の人』(仮題)の製作発表が行われました

7月27日(水)、山梨県立美術館にて、映画『白磁の人』(仮題)
製作発表会見が行われ、
浅川巧(たくみ)の生涯を描いた伝記小説『白磁の人』の映画化が
動き出しました。
『白磁の人』は、作家・江宮隆之さんの手による、
日本の植民地統治下の朝鮮に渡り、朝鮮の民族と文化を愛し、
朝鮮の土となった伝説の人・浅川巧の生涯を描いた物語です。


<写真左から、小説『白磁の人』映画製作実行委員会・長坂紘司代表、
高橋伴明監督、吉沢悠さん、ぺ・スビンさん、
小説『白磁の人』著者・江宮隆之さん>

浅川巧役を吉沢悠さん、友人・青林を韓国人俳優ペ・スビンさんが演じ、
高橋伴明監督がメガホンをとり、7月29日より韓国にてクランクイン、
9月初旬には山梨での撮影が予定されています。
公開は、2012年初夏の予定です。


<左から、吉沢悠さん、ぺ・スビンさん>

映画公式ホームページ
http://hakujinohito.com/

北杜市の浅川伯教・巧兄弟のページ 
http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/komoku/manabu_asobu/bunkazai_geijyutsu/1306277272-47.html#13119034750



当館では、浅川巧生誕120年を記念して、
「朝鮮の土となった日本人 浅川巧からのメッセージ ~自然法に帰せ~」を
開催中です。
人間・浅川巧のルーツを知っていただく展示となっております。
この機会に、ぜひご来館ください。

第4回講座「林業技術者としての浅川巧」のごあんない

今月27日(土)、小林富士雄氏(大日本山林会名誉会長)を
お迎えして連続記念講座の第4回を行います。
タイトルは「林業技術者としての浅川巧」。
林学者小林富士雄氏が、浅川巧の論文を読み解く講座です。

巧は朝鮮半島の苗圃で苗木に関する
さまざまな試験・実験・調査を行いました。
のこされた論文から巧の仕事の内容を追っていきます。
巧が開発した「露天埋蔵法」とは、
具体的にはどのようなものなのでしょう?
当時の朝鮮半島の林政は、どのようなものだったのでしょう?


巧の生き方には、本業である林業技術者としての面が
大きく影響しています。
本講座は、もっと深く浅川巧を知っていただける機会です。
皆様のご参加をお待ちしております。

お申し込み、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447
------------------------------
本年度の講座は、
参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)
となっております。
------------------------------

2011年8月2日火曜日

抱川市と北杜市の中学生が見学に来ました

7月27日、開館と同時に抱川市と北杜市の中学生、
総勢20名が来館されました。

抱川市と北杜市では、姉妹結縁盟約書の調印をしており(詳細はコチラへ)、
両市の中学生が、隔年で訪問と受入をして交流を図っています。
今年は、北杜市に抱川市の中学生をお迎えする年です。

両市の代表となる中学生たち、今年も熱心に
当館の展示と解説のビデオを観てくれました。
ふと見ると、ハングル版の資料館の案内を
熱心に読んでいる抱川市の子達が!

その真剣な様子に、思わずカメラのシャッターを。
一生懸命に「知ろう・学ぼう」としてくれる姿勢に、
とても励まされ、嬉しくなりました。

皆さんの「知りたい・学びたい」というご期待に応えられるように、
資料館のスタッフも頑張ります!

第3回講座「祖父 小宮山清三を語る」が行われました

7月23日(土)に小宮山要氏をお迎えして、
連続記念講座の第3回「祖父 小宮山清三を語る」が行われました。

講座の主題になっている小宮山清三は、浅川兄弟に朝鮮の美術品を、
柳宗悦に木喰を出会わせた、歴史的にも、美術史的にも、
この時代のキーパーソンです。
お写真を拝見しますと、たいへんにハンサムな方で、
堂々とした大人物であり、人望の厚かったことが伺えます。
実際の小宮山清三が、どのような人であったのか、
御令孫・小宮山要氏にお話していただきました。

小宮山清三は、池田村(現・甲府市池田)の村長を務め、
山梨県の誇る観光地「御岳昇仙峡」や「湯村温泉郷」を開発した人であり、
川の氾濫と旱魃に悩む池田村の治水と耕地整理を行い、
それに伴う農業の発展に尽力した人でした。
それのみならず、全国的な消防組織の統一と
科学的な消防動作の普及を目標にして、
自治消防の実践と消防理論の講演などを
北海道から九州にかけて精力的に活動したことで
「近代消防の父」とも呼ばれました。

たくさんの業績を残した背景に、
清三が生涯実行をし、守った理念が二つ。
村を守ることで国を興す「護郷立国」と、
村人全員がひとつの家族となって協力する「一村一家族主義」です。
講演の間、清三の信念がそれらの思想の基盤にあり、
その結果、たくさんの業績を残されたのだと伝わってきました。
今後は今以上に、重要な研究対象となっていくのではないかと思います。

終わりに、当時の写真をスライドで鑑賞しましたが、
全てにおいてスケールが大きく、
「山梨に小宮山清三あり」と感じるものでした。
小宮山要氏のお話はご親族でなくては語れない有意義なお話で、
時に笑いも起こり、終始楽しく、興味深くお話を伺えました。
ご来場いただきました皆様にもご満足いただけたことと思います。

お暑い中、お集まりいただき、本当にありがとうございました。

次回は、第4回講座を8月27日(土)に開催します。
大日本山林会名誉会長の小林富士雄氏をお迎えして、
「林業技術者としての浅川巧」という題でお話をしていただきます。
皆様のお申し込みをお待ち申し上げます。

お申し込み、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447
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本年度の講座は、
参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)
となっております。
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2011年7月28日木曜日

速報! 映画「白磁の人」(仮題)の製作発表

浅川巧の生涯を描いた映画「白磁の人」(仮題)の製作発表会見が、
2011年7月27日に山梨県立美術館で行われました。














原作は、江宮隆之さんの同名小説で、
浅川巧役には俳優の吉沢悠さん、
浅川の親友役には韓国人俳優のペ・スビンさんに決まりました。














撮影は7月下旬から韓国で行われ、
9月には県内での撮影も予定されているとのことで、
2012年初夏の公開を予定しています。

2011年7月12日火曜日

第2回「『巧の日記』を読む」を行いました

7月9日(土)、第2回「『巧の日記』を読む」を行いました。

8月の日記は今までの月と比べて、長いものになっています。
巧にとって、考えること、思うことが多い月であったと言えるでしょう。
8月の巧は、美しいものにも、自らの心持ちに対しても、
それまでよりも強く日記に感情を吐露しています。
長いので、今回の朗読は大正11年8月1日の日記から18日分までです。



一部を紹介します。
8月6日には、朝から蓮の花摘みに出かけ、
「蓮の花を例の蓮花染付の壷に挿したら美しかつた。部屋中に輝いた。
牧栄はお嬢さんのようだと評した。子供の実感は当つてゐる」
と著しています。
暑い夏の日に、白く膨らんだ蓮の花で涼をとる様子に、
巧のお気に入りである「蓮花文壷」の華やぐ姿が見えるようです。

また翌7日は、柳宗悦から来た原稿
「失われんとする一朝鮮建築の為に」を読んで、
「柳さんから光化門を弔うための原稿が来た。なかなかよく書けて居る。
これを読んだら誰でも朝鮮に対する同情、人類的の愛が怯えると思ふ」

と記しています。
朝鮮人に対して無理解な日本人に向けた、
巧の心情がよく表れている日です。

15日では、交流のあった若い軍人たちと雑談し、
うち一人が「今度戦争があったら金鵄勲章を得るか死ぬか
どつちかにする覚悟だ」
というのに対して、
「君が金鵄勲章を貰つて凱旋する時
僕は非戦論者の故を以て監獄に居るであろう」
と答え、
「これだけは僕の本音だ」と書いています。
植民地政策、軍のあり方に対して、巧の真情が伝わってきます。

そのほかにも、武者小路実篤の謳う「新しき村」についても、
巧は率直に意見を述べています。
「新しき村」についての巧の考えは、
19日以降もたくさん書き綴っていますので、
8月20日(土)の第3回講座はそのあたりもお話できるかと思います。
皆様のご参加をお待ち申し上げます。

今回も下條先生がお持ちくださった美しい夏椿や紫陽花、紫露草が、
会場を涼やかにしてくれました。
お暑い中、ご出席いただきました皆様、ありがとうございました。

2011年7月1日金曜日

山梨放送の撮影がありました

早いもので、もう7月になりました。
七月の異名に「涼月」があります。
ここ北杜市でも暑い日が続いており、
暑さが厳しい時期にあえて「涼」と字をあてた
昔の人たちの粋を感じます。

さて、今日は山梨放送の撮影がありました。
7月9日放送予定の「ヤマナシプロデュース」という番組です。
アナウンサーの三浦実夏さんを当館学芸員澤谷が案内しました。


常設展示室と、現在開催している浅川巧 生誕120年記念の企画展
「朝鮮の土となった日本人 浅川巧からのメッセージ ~自然法に帰せ~」を
紹介しています。
番組をご覧いただき、浅川兄弟について知っていただけたら嬉しいです。


皆様のご来館をお待ち申し上げます。

2011年6月28日火曜日

第2回講座「浅川兄弟と出会って」が行われました

6月25日(土)に、記念連続講座
第2回「浅川兄弟と出会って」が行われました。
今回は、浅川兄弟の研究者として高名な高崎宗司先生(津田塾大学教授)、
深沢美恵子先生(山梨英和大学国際交流センター長)、
李尚珍先生(山梨英和大学助教)をお招きしての鼎談でした。
本来なら、お一方ずつお招きして講座を持っていただく先生方なのですが、
一度にお集まりいただき、浅川伯教・巧兄弟資料館ならではの
大変に贅沢な鼎談となりました。


<10年以上にわたり、浅川兄弟研究にたずさわってきました>


<会場にはたくさんの方にお越しいただき、熱気溢れる講座となりました>

「浅川兄弟と出会って」という題で、深沢先生が司会進行をしてくださり、
高崎先生と李先生に、それぞれ浅川兄弟を知り、
研究を始めたきっかけや時期などをお話いただきました。
その後、2004年に先生方が韓国を旅された際に出会った方々との
エピソード、その成果として著された『回想の浅川兄弟』(風草館刊)の
お話を伺いました。
研究としての切り口だけでなく、先生方の仲の良さがにじみ出る、
柔らかな雰囲気の中でたくさんのお話しが聞けた講座となりました。
深沢先生には、終始楽しい語り口で進行していただき、
随所に笑いが起こる楽しい鼎談でした。

<浅川兄弟をとおして韓国で出会った人たちの写真を見る先生方>

お集まりいただきました皆様、ありがとうございました。
次回は、7月23日(土)です。浅川兄弟に朝鮮の焼き物を、
柳宗悦に木喰上人を引き合わせた、小宮山清三。
御令孫小宮山要様をお招きします。
題は「祖父 小宮山清三を語る」。
皆様のお申込をお待ち申し上げます。

お申込、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447
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本年度の講座は、
参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)
となっております。
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2011年6月15日水曜日

第1回「『巧の日記』を読む」を行いました

6月11日(土)、「『巧の日記』を読む」講座(全6回)が開講しました。
下條順子先生(朗読の会『ななつぼし』会員)の朗読と、当館学芸員による解説で約2時間の講座となりました。

本講座は、朗読を聞きながら、日記の本文を目で追うことで、耳と目の両方で読むことを楽しめる講座です。
今回も、下條先生の柔らかなお声による朗読で、巧の生きた時代の生活ぶりや、巧の心の在りようが伺えました。
今年度は昨年度講座の続きで、大正11(1922)年7月1日の日記から読み始めましたが、初めて参加される方にも楽しんでいただけるように、ポイントとなる箇所を当館学芸員が解説をまじえ、それ以前の日記も振り返りながら進めますので、どうぞお気軽にご参加ください。
次回は8月1日の日記から読む予定です。

会場は下條先生がお持ちくださった花々で彩りを添えられ、山法師の大きな枝が見事でした。
山法師の枝に鳥の巣を発見し、受講された皆様と「何の巣だろう」、「巣立った跡はあるか」と盛り上がりました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

2011年6月4日土曜日

第1回講座「浅川兄弟と柳宗悦」が行われました

5月28日(土)、講師に尾久彰三先生(元日本民藝館学芸部長)をお迎えし、
第1回講座「浅川兄弟と柳宗悦」が行われました。


当日はあいにくの雨の中、市内の方々をはじめ、
遠方からお越しの方々にも多数お集まりいただきました。
誠にありがとうございました。

プロジェクターを使って写真資料を投影し、
一点一点を丁寧に説明をしていただき、
盛りだくさんの内容となりました。
尾久先生の豊富な知識と話題はもとより、
日本民藝館ならではの貴重かつ美しい写真群も、
お楽しみいただけたのではないでしょうか。

今月25日は、第2回講座「浅川兄弟に出会って」と題し、
高崎宗司先生、深沢美恵子先生、李尚珍先生の鼎談を予定しています。
皆さまのご参加をお待ち申し上げております。
(ご希望の方は、当資料館 電話:0551-42-1447 までお申し込みください)

最後になりましたが、満員の視聴覚室はプロジェクターの熱気で蒸し暑く
なり、苦しい思いをされた方もいらっしゃられたかと思います。
お詫び申し上げます。

2011年6月1日水曜日

浅川巧 生誕120年記念 連続講座のお知らせ

本年度の講座は、浅川巧 生誕120年を記念した、
120年記念連続講座(全6回)と
「『巧の日記』を読む」(全6回)の
二本立てとなっております。



【120年記念連続講座】(全6回)

好評のうちに終了いたしました。ありがとうございました。

5月28日(土) 第1回「浅川兄弟と柳宗悦」
 講師:尾久彰三氏(元日本民藝館学芸部長)



6月25日(土) 第2回「浅川兄弟と出会って」(鼎談)
 講師:高崎宗司氏(津田塾大学教授)
    深沢美恵子氏(山梨英和大学国際交流センター長)
    李尚珍氏(山梨英和大学助教)

7月23日(土) 第3回「祖父小宮山清三を語る」
 講師:小宮山要氏



8月27日(土) 第4回「林業技術者としての浅川巧」
 講師:小林富士雄氏(大日本山林会名誉会長)


9月24日(土) 第5回「映画 白磁の人にみる浅川巧」
 講師:小澤龍一氏(小説『白磁の人』映画製作実行委員会事務局長)

10月22日(土) 第6回「浅川巧に託すること」
 講師:江宮隆之氏(小説『白磁の人』著者)




【「『巧の日記』を読む」】(全6回)

好評のうちに終了いたしました。ありがとうございました。
6月11日(土)、7月9日(土)、8月20日(土)、
9月17日(土)、10月8日(土)、11月12日 19日(土)

 朗読:下條順子氏(朗読の会「ななつぼし」会員)
 解説:当館学芸員

皆さまのご参加をお待ち申し上げます。

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すべての講座に共通する事項

参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)

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お申込、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447

2011年5月14日土曜日

記念連続講座 第一回 「浅川兄弟と柳宗悦」(5月28日 土曜日)

浅川巧 生誕120年記念連続講座がはじまります。

第一回目は5月28日(土曜日)
「浅川兄弟と柳宗悦」という題で、
尾久彰三先生にお話をしていただきます。

尾久先生は、元日本民藝館学芸部長であられ、
日本民藝館に勤めていた巧の妻 咲、長女 園絵とも
親交があった方です。

主著に、『愉快な骨董』、『これは「骨董」ではない』、
『貧好きの骨董』、『丸ごと韓国骨董ばなし』などがあります。

当日は、温かな雰囲気の尾久先生から、
浅川兄弟と柳宗悦のエピソード以外にも、
青磁や白磁などの焼き物、
骨董についての楽しいお話を
たくさん伺える機会となっております。

皆さま、お誘い合わせの上、ぜひお越しください。

日時:5月28日(土曜日) 午後1時30分~午後3時
場所:浅川伯教・巧兄弟資料館


※お手数ですが、事前に下記までお申し込みくださいますよう、
お願い申し上げます。

浅川伯教・巧兄弟資料館  電話:0551-42-1447

2011年5月1日日曜日

浅川巧 生誕120年記念企画展がはじまりました

2011年は、浅川巧生誕120年、没後80年にあたります。


これらを記念して、企画展「朝鮮の土となった日本人
浅川巧からのメッセージ ~自然法に帰せ~」を開催中です。


会期は4月29日(金)より、12月25日(日)までとなっております。




今回の展示では、山梨農林学校(現 山梨県立農林高等学校)の
後輩であり、義弟でもある親友 浅川政歳が編んだアルバムに
綴られた写真や手紙から、巧の生きた40年を振り返ります。



また、林業技術者として、朝鮮工芸研究者として遺した仕事から
巧の主張を探ってみます。


《自然》と向かい合ったことが、朝鮮美術に眼を向け、朝鮮の人々に
敬意を払う背景となったことが見えてくるかもしれません。
巧の人生に流れる通奏低音《自然法に帰せ》というメッセージを
受け取っていただければ幸甚です。


皆さま、ぜひご来館ください。



■おもな展示資料
浅川政歳編アルバム「巧兄の回想」(個人蔵)/巧・咲「結婚挨拶状」/
巧発絵はがき・手紙(個人蔵)/訃報電報(個人蔵)/

巧旧蔵「青花草花文壺」「青花水草文蓋物」(個人蔵)/

伯教作「茶入れ」・咲作「仕覆」(個人蔵)/

巧著『朝鮮の膳』『朝鮮陶磁名考』/
「朝鮮民族美術館設立趣意書」(日本民藝館蔵)/
『木喰上人木彫佛』(個人蔵)/
「木喰五行上人報讃会趣意書」(個人蔵)/
「大日本山林会報」((社)大日本山林会蔵)/
「朝鮮山林会報」(森林総合研究所蔵)/
農林学校「通信票」(県立農林高等学校蔵)/
農林学校校友会誌『神農』(山梨県立文学館蔵)等


会期:2011.4.29(土)~12.25(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、休日の翌日、月末の最終平日

観覧料:一般(高校生以上)200円(100円)、小中学生100円(50円) 

※( )内は20名以上の団体料金。常設展示もあわせてご覧になれます。

2011年3月18日金曜日

浅川講座中止のお知らせ

この度の、地震におきまして被災された多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。



3月19日に予定しておりました浅川講座ですが、

電気・交通事情はじめ諸般の理由より開催を中止致しました。

楽しみにしていてくださった皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、

ご容赦ください。

2011年3月1日火曜日

胸像除幕式が行われました

2月28日、山梨県立農林高等学校。
3年生の生徒さんが見守る中、
とある胸像がお目見えしました。

▲巧さんの胸像(メガネはありません)

元甲陵高校校長の林邊先生の作です。
除幕式後には、さっそく多くの生徒さんに囲まれ、
親しまれているようでした。

大先輩の生き方を3年間の学習に取り入れ、
様々な活動を通し学んできた生徒さんたちの
卒業にあわせ、 石坂校長が贈ったものです。


今後、同校の歴史館の前から、
生徒さんたちを見守っていきます。

台座に記された文章の結びには
『浅川氏は、校訓「誠実の人となれ」を
実践した本校の誇りであるとともに、
後輩の模範となる人である。
ここに氏の生誕120周年を記念し、
胸像を設置してその遺徳を顕彰する』

とあります。
翌29日は農林高校の卒業式。
3年の間に蓄えた肥料で、
伸び伸びと根と枝を伸ばせますように。

2011年2月19日土曜日

休館日のお知らせ





こんな日は職員で手分けして雪掻きです。
センターの駐車場は広いので、ちょっと大変……。

バレンタインデーに関東甲信を襲った雪も
大部分が溶けました。
安心してご来館くださいね!

☆☆3月の休館日のご案内☆☆
7日(月)、14日(月)、22日(火)、

28日(月)、31日(木)は休館致します。
また19日(土)は、浅川講座5が行われます。

詳細はこちら。是非ご参加下さい。

講師は高崎宗司先生です。

お申込は、

0551-42-1447(浅川伯教・巧 兄弟資料館)まで。

2011年2月16日水曜日

お嬢さん撮影中


展示品の撮影をしました。
シャッターの先には、青花辰砂蓮華文壺の「写し」。
かつて伯教さんが蒐集した物のなかのひとつで、
実物は大阪市立東洋陶磁美術館に収蔵されています。

大壺に充分な余白をもって描かれた満開の蓮華、
左右にゆったりと伸びる茎と葉。
李朝白磁の最高傑作のひとつと云われ、
高い評価を受けています。

この壺を伯教さんが所有していた頃、
巧さんは以下のような日記を綴りました。

 『貞洞(伯教さんの家)で遊んだ。
  (中略)
 蓮の花を例の蓮華染付の壺に挿したら美しかつた。
 部屋中に輝いた。
 牧栄(伯教さんの長女)はお嬢さんの様だと評した。
 子供の実感は当たつてゐる。』

また柳宗悦も自身の日記で、
この壺について触れると同時に、
朝鮮の美術品の散逸を惜しんで
朝鮮民族美術館を設立したい旨を述べました。
柳の勧めでこの壺を見学したインドの陶芸家シングは、
後の朝鮮民族美術館設立の際に寄付をしています。

多くの人を巻き込み実現した
朝鮮民族美術館の設立において
重要な役割を果たした、
まさにアイドルのような作品と言えるでしょう。

2011年2月3日木曜日

2月の休館日と長坂インターからのアクセス

日もだいぶ伸び、寒さもやや緩んできました。
県内でも、梅の名所「不老園」がオープンし、
季節の移ろいを感じます。

前回の記事、浅川講座5
「高崎宗司先生による 巧の日記をよむ」(3月19日開催)
へのお問い合わせも続々と頂いております。
引き続き受付中ですので、奮ってご参加下さい。

2月の休館日のお知らせです。
7日(月)、14日(月)、21日(月)、
25日(金)、28日(月)は休館いたします。
ご来館の際にはご確認下さい。
____________________

時折「長坂インターからのアクセス」について
お問い合わせ頂く事がありますので、
簡単にご説明させていただきます。

●長坂ICを下りてすぐの
  「長坂IC入口(信号名)を左折
⇒「長坂IC東」を直進
⇒「五町田」を直進
⇒しばらく走りますと、左手にセブンイレブン
右手にローソンが見えてまいります。
⇒ローソンの道向いにある
大きな駐車場へお入りください(バスも入れます)

2011年1月27日木曜日

チラシができました

前回お伝えした「浅川兄弟講座5」のチラシが出来上がりました。




▲ピンクのほかにイエローもあります。


中央に大きく刷られている写真は、

1930年代のソウルの街角です。

市内の温泉施設や、図書館などに

順次設置させて頂いております。

是非、お手にとってご覧になってくださいね。



▲すっかり白くなった八ヶ岳です。

絵画のような美しさと、迫力は写真では伝えきれません。

2011年1月15日土曜日

浅川兄弟講座5 開催のお知らせ

昨年は浅川兄弟講座にご参加・ご協力を頂きましてありがとうございました。

無事に4つの講座が終了し、
今年度の浅川講座も残すところあとひとつとなりました。

講座5の詳細が決まりましたので、お知らせします。

浅川兄弟講座5
高崎宗司先生による「巧の日記をよむ」

■日時 平成23年 3月 19日(土)13時30分から15時

■場所は、高根生涯学習センターの視聴覚室です。

■講師は高崎宗司先生
(津田塾大学教授、『朝鮮の土となった日本人』著者)。

■参加費は500円です(資料代として)。


参加ご希望の方は、
0551-42-1447(浅川伯教・巧兄弟資料館)まで
お気軽にご連絡ください。



▲高崎先生の著作『朝鮮の土となった日本人』です。
資料館スタッフも頻繁に読み返しています。

浅川兄弟講座1「『巧の日記を読む』」では、
下條順子さんの朗読と、当館学芸員による解説でした。
今回の講座では、高崎先生の視点からの「巧の日記」です。

昨年の様子はこちら
(浅川兄弟をめぐる、この1年の動きについてのお話でした)

来年度は浅川巧生誕120年の浅川兄弟講座です。
春からの浅川兄弟資料館にもご期待ください。

2011年1月6日木曜日

謹賀新年



明けましておめでとうございます。

大雪が心配された年末年始でしたが、

皆さんどのように過ごされましたでしょうか。


昨年末、資料館ではモニュメントの清掃を行いました。

   

汚れが目立たなかった下部も、拭いてみると意外に汚れていました。

ご来館の際には、輝きを取り戻した

モニュメントにも注目してみてくださいね!



2011年は、巧さんが生まれてから、ちょうど120年にあたります。

資料館にとっても特別な年になりそうです。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。