【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料】 大人210円  小中生100円
20名様以上の団体料金 大人100円 小中生50円

浅川伯教・巧兄弟資料館 (アサカワノリタカ・タクミ キョウダイシリョウカン)
〒408-0002
山梨県北杜市高根町村山北割 3315
   (ホクトシ タカネチョウ ムラヤマキタワリ)
電話:0551ー42ー1447
FAX: 0551ー47ー4784

2011年8月2日火曜日

第3回講座「祖父 小宮山清三を語る」が行われました

7月23日(土)に小宮山要氏をお迎えして、
連続記念講座の第3回「祖父 小宮山清三を語る」が行われました。

講座の主題になっている小宮山清三は、浅川兄弟に朝鮮の美術品を、
柳宗悦に木喰を出会わせた、歴史的にも、美術史的にも、
この時代のキーパーソンです。
お写真を拝見しますと、たいへんにハンサムな方で、
堂々とした大人物であり、人望の厚かったことが伺えます。
実際の小宮山清三が、どのような人であったのか、
御令孫・小宮山要氏にお話していただきました。

小宮山清三は、池田村(現・甲府市池田)の村長を務め、
山梨県の誇る観光地「御岳昇仙峡」や「湯村温泉郷」を開発した人であり、
川の氾濫と旱魃に悩む池田村の治水と耕地整理を行い、
それに伴う農業の発展に尽力した人でした。
それのみならず、全国的な消防組織の統一と
科学的な消防動作の普及を目標にして、
自治消防の実践と消防理論の講演などを
北海道から九州にかけて精力的に活動したことで
「近代消防の父」とも呼ばれました。

たくさんの業績を残した背景に、
清三が生涯実行をし、守った理念が二つ。
村を守ることで国を興す「護郷立国」と、
村人全員がひとつの家族となって協力する「一村一家族主義」です。
講演の間、清三の信念がそれらの思想の基盤にあり、
その結果、たくさんの業績を残されたのだと伝わってきました。
今後は今以上に、重要な研究対象となっていくのではないかと思います。

終わりに、当時の写真をスライドで鑑賞しましたが、
全てにおいてスケールが大きく、
「山梨に小宮山清三あり」と感じるものでした。
小宮山要氏のお話はご親族でなくては語れない有意義なお話で、
時に笑いも起こり、終始楽しく、興味深くお話を伺えました。
ご来場いただきました皆様にもご満足いただけたことと思います。

お暑い中、お集まりいただき、本当にありがとうございました。

次回は、第4回講座を8月27日(土)に開催します。
大日本山林会名誉会長の小林富士雄氏をお迎えして、
「林業技術者としての浅川巧」という題でお話をしていただきます。
皆様のお申し込みをお待ち申し上げます。

お申し込み、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447
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本年度の講座は、
参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)
となっております。
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