【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料】 大人210円  小中生100円
20名様以上の団体料金 大人100円 小中生50円

浅川伯教・巧兄弟資料館 (アサカワノリタカ・タクミ キョウダイシリョウカン)
〒408-0002
山梨県北杜市高根町村山北割 3315
   (ホクトシ タカネチョウ ムラヤマキタワリ)
電話:0551ー42ー1447
FAX: 0551ー47ー4784

2011年8月21日日曜日

第3回「『巧の日記』を読む」を行いました

8月20日(土)、第3回「『巧の日記』を読む」を行いました。
第2回講座の続き、大正11年8月19日の記述から読みすすめました。

8月の巧は、情熱的で、時に興奮気味であり、
夢中になって考えを述べ、感情をさらけ出しています。
教会や信仰生活と家族に対する気持ち、
武者小路実篤の提唱する「新しき村」に対する考え、
「新しき村」に対して自ら考えた「新しい教団」についてなど、
巧の思考は止まりません。
これまでより率直に、熱情を持って書かれた8月の日記は、
実に読み応えがあります。
ありのままの巧が見えて、美談に囲まれた巧よりも、
身近で、人間臭く、魅力的です。
そのほかにも、この月の24日には林業試験場が正式に発足し、
雇員から技手になるなど、社会的な変化もあり、
人生の転機となった月のひとつと言えるでしょう。
(雇員から技手になったことについては、記述が1行あるだけです)

次回講座は9月17日(土)です。
巧の9月の日記は、引き続き模索しながら、
主観と客観を対立させて思考する姿が見えてきますので、
人間としての巧を深く知っていただける内容です。
皆様のご参加をお待ちしております。

今月も下條先生がお庭から草木花を届けてくださいました。
存在感のある「ゆずり葉」と「むくげ」です。
白は「白磁」の色、「むくげ(無窮花/무궁화)」は韓国の国花と言うことで、
白い「むくげ」を選ばれたそうです。
花が続く間は、当館のある高根生涯学習センターの
ホールに飾ってありますので、
お越しの際は、ぜひ「むくげ」もご覧になってください。