【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料】 大人210円  小中生100円
20名様以上の団体料金 大人100円 小中生50円

浅川伯教・巧兄弟資料館 (アサカワノリタカ・タクミ キョウダイシリョウカン)
〒408-0002
山梨県北杜市高根町村山北割 3315
   (ホクトシ タカネチョウ ムラヤマキタワリ)
電話:0551ー42ー1447
FAX: 0551ー47ー4784

2011年8月30日火曜日

第4回講座「林業技術者としての浅川巧」が行われました

8月27日(土)に小林富士雄氏(大日本山林会名誉会長)をお迎えして、
連続記念講座の第4回「林業技術者としての浅川巧」が行われました。
















幼い頃から、木の苗を採って来ては、庭に植えるなど、
木々に関心を持ち、自然に対して深い関心を持っていた巧。
彼の生業としての職業は、林業技術者でした。

これまでの浅川巧の研究の多くは、工芸研究者として、あるいは
異文化理解の先駆者としての視点で語られてきましたが、
今回は巧の本業である林業研究に焦点を当てました。

巧は林業技術者として行った試験や実験の報告を
『大日本山林会報』などに載せていますが、
小林氏は、その会報を現在まで発行し続けている
公益法人大日本山林会の名誉会長です。

今回の講演では、当時の朝鮮半島の山林の状況、
その中での巧の研究を浮き上がらせていただきました。

林業技術者としての巧は、「自然から学ぶ」謙虚な態度と、
禿山利用法を提案し「禿山を涎を垂らして眺める」積極的な姿勢を
併せ持った人物であったと話されました。

「露天埋蔵法」や禿山が段階的に緑に還っていく様子の写真なども
上映されました。
巧の自然に対する謙虚な態度と積極的な姿勢は、
現代の韓国の山林つくりの基本理念に生きているように感じます。

巧の生き方の基幹となる部分を知ることができる講演でした。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
















次回の第5回講演は、小説『白磁の人』映画製作実行委員会事務局長の
小澤龍一氏をお迎えして「映画 白磁の人にみる浅川巧」です。
現在撮影中の映画『白磁の人』(仮題)について、これまでの軌跡、
今の状況、これからの展望など、お話をしていただく予定です。
皆様のご参加をお待ちしております。

お申し込み、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447
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本年度の講座は、
参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)
となっております。
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2011年8月23日火曜日

訂正:臨時休館のお知らせ

浅川伯教・巧兄弟資料館は、
たかね図書館の蔵書特別整理期間のための
高根生涯学習センター休館中、
臨時休館と掲載をしておりましたが、
通常のとおり開館いたします。


たかね図書館は下記の通り、臨時休館しておりますので、
図書館をご利用の方はご注意ください。
期間:
9月4日(日)から10日(土)までの7日間

ご迷惑、ご不便をおかけいたしますが、
ご理解とご協力をお願いします。

2011年8月21日日曜日

第3回「『巧の日記』を読む」を行いました

8月20日(土)、第3回「『巧の日記』を読む」を行いました。
第2回講座の続き、大正11年8月19日の記述から読みすすめました。

8月の巧は、情熱的で、時に興奮気味であり、
夢中になって考えを述べ、感情をさらけ出しています。
教会や信仰生活と家族に対する気持ち、
武者小路実篤の提唱する「新しき村」に対する考え、
「新しき村」に対して自ら考えた「新しい教団」についてなど、
巧の思考は止まりません。
これまでより率直に、熱情を持って書かれた8月の日記は、
実に読み応えがあります。
ありのままの巧が見えて、美談に囲まれた巧よりも、
身近で、人間臭く、魅力的です。
そのほかにも、この月の24日には林業試験場が正式に発足し、
雇員から技手になるなど、社会的な変化もあり、
人生の転機となった月のひとつと言えるでしょう。
(雇員から技手になったことについては、記述が1行あるだけです)

次回講座は9月17日(土)です。
巧の9月の日記は、引き続き模索しながら、
主観と客観を対立させて思考する姿が見えてきますので、
人間としての巧を深く知っていただける内容です。
皆様のご参加をお待ちしております。

今月も下條先生がお庭から草木花を届けてくださいました。
存在感のある「ゆずり葉」と「むくげ」です。
白は「白磁」の色、「むくげ(無窮花/무궁화)」は韓国の国花と言うことで、
白い「むくげ」を選ばれたそうです。
花が続く間は、当館のある高根生涯学習センターの
ホールに飾ってありますので、
お越しの際は、ぜひ「むくげ」もご覧になってください。

2011年8月10日水曜日

映画『白磁の人』(仮題)の製作発表が行われました

7月27日(水)、山梨県立美術館にて、映画『白磁の人』(仮題)
製作発表会見が行われ、
浅川巧(たくみ)の生涯を描いた伝記小説『白磁の人』の映画化が
動き出しました。
『白磁の人』は、作家・江宮隆之さんの手による、
日本の植民地統治下の朝鮮に渡り、朝鮮の民族と文化を愛し、
朝鮮の土となった伝説の人・浅川巧の生涯を描いた物語です。


<写真左から、小説『白磁の人』映画製作実行委員会・長坂紘司代表、
高橋伴明監督、吉沢悠さん、ぺ・スビンさん、
小説『白磁の人』著者・江宮隆之さん>

浅川巧役を吉沢悠さん、友人・青林を韓国人俳優ペ・スビンさんが演じ、
高橋伴明監督がメガホンをとり、7月29日より韓国にてクランクイン、
9月初旬には山梨での撮影が予定されています。
公開は、2012年初夏の予定です。


<左から、吉沢悠さん、ぺ・スビンさん>

映画公式ホームページ
http://hakujinohito.com/

北杜市の浅川伯教・巧兄弟のページ 
http://www.city.hokuto.yamanashi.jp/komoku/manabu_asobu/bunkazai_geijyutsu/1306277272-47.html#13119034750



当館では、浅川巧生誕120年を記念して、
「朝鮮の土となった日本人 浅川巧からのメッセージ ~自然法に帰せ~」を
開催中です。
人間・浅川巧のルーツを知っていただく展示となっております。
この機会に、ぜひご来館ください。

第4回講座「林業技術者としての浅川巧」のごあんない

今月27日(土)、小林富士雄氏(大日本山林会名誉会長)を
お迎えして連続記念講座の第4回を行います。
タイトルは「林業技術者としての浅川巧」。
林学者小林富士雄氏が、浅川巧の論文を読み解く講座です。

巧は朝鮮半島の苗圃で苗木に関する
さまざまな試験・実験・調査を行いました。
のこされた論文から巧の仕事の内容を追っていきます。
巧が開発した「露天埋蔵法」とは、
具体的にはどのようなものなのでしょう?
当時の朝鮮半島の林政は、どのようなものだったのでしょう?


巧の生き方には、本業である林業技術者としての面が
大きく影響しています。
本講座は、もっと深く浅川巧を知っていただける機会です。
皆様のご参加をお待ちしております。

お申し込み、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447
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本年度の講座は、
参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)
となっております。
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2011年8月2日火曜日

抱川市と北杜市の中学生が見学に来ました

7月27日、開館と同時に抱川市と北杜市の中学生、
総勢20名が来館されました。

抱川市と北杜市では、姉妹結縁盟約書の調印をしており(詳細はコチラへ)、
両市の中学生が、隔年で訪問と受入をして交流を図っています。
今年は、北杜市に抱川市の中学生をお迎えする年です。

両市の代表となる中学生たち、今年も熱心に
当館の展示と解説のビデオを観てくれました。
ふと見ると、ハングル版の資料館の案内を
熱心に読んでいる抱川市の子達が!

その真剣な様子に、思わずカメラのシャッターを。
一生懸命に「知ろう・学ぼう」としてくれる姿勢に、
とても励まされ、嬉しくなりました。

皆さんの「知りたい・学びたい」というご期待に応えられるように、
資料館のスタッフも頑張ります!

第3回講座「祖父 小宮山清三を語る」が行われました

7月23日(土)に小宮山要氏をお迎えして、
連続記念講座の第3回「祖父 小宮山清三を語る」が行われました。

講座の主題になっている小宮山清三は、浅川兄弟に朝鮮の美術品を、
柳宗悦に木喰を出会わせた、歴史的にも、美術史的にも、
この時代のキーパーソンです。
お写真を拝見しますと、たいへんにハンサムな方で、
堂々とした大人物であり、人望の厚かったことが伺えます。
実際の小宮山清三が、どのような人であったのか、
御令孫・小宮山要氏にお話していただきました。

小宮山清三は、池田村(現・甲府市池田)の村長を務め、
山梨県の誇る観光地「御岳昇仙峡」や「湯村温泉郷」を開発した人であり、
川の氾濫と旱魃に悩む池田村の治水と耕地整理を行い、
それに伴う農業の発展に尽力した人でした。
それのみならず、全国的な消防組織の統一と
科学的な消防動作の普及を目標にして、
自治消防の実践と消防理論の講演などを
北海道から九州にかけて精力的に活動したことで
「近代消防の父」とも呼ばれました。

たくさんの業績を残した背景に、
清三が生涯実行をし、守った理念が二つ。
村を守ることで国を興す「護郷立国」と、
村人全員がひとつの家族となって協力する「一村一家族主義」です。
講演の間、清三の信念がそれらの思想の基盤にあり、
その結果、たくさんの業績を残されたのだと伝わってきました。
今後は今以上に、重要な研究対象となっていくのではないかと思います。

終わりに、当時の写真をスライドで鑑賞しましたが、
全てにおいてスケールが大きく、
「山梨に小宮山清三あり」と感じるものでした。
小宮山要氏のお話はご親族でなくては語れない有意義なお話で、
時に笑いも起こり、終始楽しく、興味深くお話を伺えました。
ご来場いただきました皆様にもご満足いただけたことと思います。

お暑い中、お集まりいただき、本当にありがとうございました。

次回は、第4回講座を8月27日(土)に開催します。
大日本山林会名誉会長の小林富士雄氏をお迎えして、
「林業技術者としての浅川巧」という題でお話をしていただきます。
皆様のお申し込みをお待ち申し上げます。

お申し込み、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447
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本年度の講座は、
参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)
となっております。
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