日韓国交正常化60周年を記念して、財団法人韓国庭園遺産振興員理事長・朴敬澈(パク・キョンチョル)様から北杜市に碑閣が寄贈されました。
日韓友好の架け橋となった浅川伯教・巧兄弟の生涯や精神に感動するとともに、浅川兄弟の顕彰を通じて日韓友好に尽力されてきた河正雄(ハ・ジョンウン)様の生き様に感銘を受けた朴様から、河様が2021年に寄贈した浅川兄弟顕彰碑に韓国伝統的建物の上屋(碑閣)を寄贈建立したいとのお申し出があり、本市では、浅川伯教・巧兄弟記念公園の価値をさらに高め、兄弟の顕彰に大きく貢献できることから、受領することになりました。
受領するにあたり、北杜市では2025年7月に基礎工事をを行いました。柱や梁などの木材、礎石などは韓国において事前に加工され、瓦とともに横浜港着後、当館まで運ばれました。
2025年10月10日には韓国からの職人さんたちが到着し、翌11日より17日まで伝統手法による組立工事や屋根瓦工事が行われ、完成しました。
高麗期末から李氏朝鮮初頭の建築様式が取り入れられたこの碑閣は大木匠(韓国国家無形文化財保有者)李廣福(イ・カンポ)様ほか、申光熙様、朴成喆様、李成周様の韓国名工5名により建築されました。
この碑閣は大木匠・李廣福様より、顕彰碑に刻まれた河さん命名の「露堂々」(ろどうどう)の「露」と、山梨の「山」の文字から「露山閣」と名付けられました。
1年後にはまた韓国から伝統名工による韓国伝統彩色がなされる予定です。
10月28日には再び、北杜市主催の竣工式にご参加くださるため朴敬澈様、ご夫人の安宥宣様、大木匠:李廣福様、伝統文化大学校名誉教授:張憲徳様ら4名がお越しになりました。