【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料】 大人210円  小中生100円
20名様以上の団体料金 大人100円 小中生50円

浅川伯教・巧兄弟資料館 (アサカワノリタカ・タクミ キョウダイシリョウカン)
〒408-0002
山梨県北杜市高根町村山北割 3315
   (ホクトシ タカネチョウ ムラヤマキタワリ)
電話:0551ー42ー1447
FAX: 0551ー47ー4784
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2026年4月10日金曜日

浅川巧の命日4月2日、ソウル工芸博物館にて「ブックコンサート」が行われ、元館長:澤谷滋子の講演などがありました

 

去る2026年4月2日、浅川巧命日の日、ソウル工芸博物館(在韓国ソウル特別市)で、『浅川巧と朝鮮工芸』というテーマで「ブック・コンサート」(講演とディスカッション)が開かれました。

これは当館発行の漫画本『評伝 浅川伯教と巧〜14冊の日記帳〜』の韓国語翻訳版発行を記念して、ソウル国際親善協会、ソウル工芸博物館、国際交流基金ソウル支部によって開催されたものです。



ソウル国際親善協会は忘憂里にある巧のお墓管理などを当館のある北杜市からお願いしている団体でもあり、今回、漫画原作者でもある元館長の澤谷へ講演依頼がありました。



パネラーは韓国伝統文化大学校教授チェ・ゴンホ氏、祥明大学校教授イ・インボム氏、ソウル工芸博物館学芸員ソ・ジミン氏、当館からは元館長・学芸員の澤谷滋子の4名です


80人あまりの聴衆が、ソウル工芸博物館HPの公募で集まりました。

チェ・ゴンホ氏からは「韓国における朝鮮工芸と浅川巧の関係」、イ・インボム氏からは「柳宗悦と朝鮮工芸について」、澤谷からは当館の「伯教の収集陶片展示」、巧たちが設立した「朝鮮民族美術館の復元展示とその意義」を紹介し、巧と朝鮮工芸の関わりを伝えました。

また、このシンポジウムでは、「現在国立中央博物館に収蔵されている浅川伯教が朝鮮半島を引き揚げるときに【将来、朝鮮の若い人が新しい工芸を興す時に役立てば】と託してきた朝鮮工芸資料約3000点や陶片の木箱30箱を調査させてもらえたらありがたい、浅川巧の韓国への想いなどが表現された『浅川巧の日記』を韓国語に翻訳したい」という要望の声があがりました。

なお、澤谷原作の漫画(画:飛鳥あると)は『浅川巧の日記』に綴られた韓国の人・工芸・自然への愛情が分かる文章を主に抜書きして構成されています。

当館刊行の日本語版の漫画は当館にて販売中です。(税込 1000円)

送付も可能なので、ご希望の方はお電話かメールでお問い合わせください 

asakawa-muse@city.hokuto.yamanashi.jp

☎ 0551−42−1447

★韓国語版の当館での販売予定は今のところありません

販売するようになれば、このブログでお知らせいたします

2026年2月5日木曜日

ほくと再発見 小宮山琢二氏 についての講座があります

ほくと先人講座のお知らせ

「熱見村村長などをしていた小宮山貢と浅川巧の姉である栄(さかえ)との間に生まれ、中小工業の経営論で画期的な成果を出すも34歳という若さで亡くなった経済学者・小宮山琢二の生涯と功績を学びます」


<日時>3月7日(土)15:00〜16:30  

<会場>浅川伯教・巧兄弟資料館 2階 視聴覚室

<講師>中京大学経営学部名誉教授 寺岡 寛(ひろし) 氏

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お申し込みは先着順。定員30名

2月7日から3月5日まで お電話で 浅川伯教・巧兄弟資料館まで

0551−42−1447 (開館日 10:00〜17:00)

休館日は1つ前のカレンダーをご覧ください

ある日のこと、、、寺岡教授からのお電話から始まりました。

ご自身のご研究において、今も理論が重要とされている小宮山琢二という経済学者が戦前戦中に活躍していたが、今の北杜市出身らしいので、詳しい情報の所在のお問い合わせがありました。

調査をしていくうちに、浅川兄弟の真ん中の栄さんの息子さんであることがわかり、それを見つけた学芸員は大変驚きました。つまり浅川兄弟の甥っ子です。

 栄さん家族は東京麹町に引っ越していたので、北杜市にも情報があまりありませんでしたので、調査も難航していたところでした。

浅川巧の日記には朝鮮から一時帰国する際には、麹町の栄さん宅に立ち寄っていたようで、名前は出てきませんが、「麹町の子どもたち、皆元気」という記述があります。

その「皆」のなかに幼い琢二さんがいたのだと思うと、不思議な縁を感じます。

今回小宮山琢二さんを取り上げるのは初めてで、経済学の分野においても、貴重な機会となると思いますので、ぜひこの機会にご参加いただければと思います。

2025年11月14日金曜日

2025年12月4日より東京の韓国文化院で浅川兄弟展「浅川兄弟の遺した道」を共同開催いたします


今年2025年は日韓国交正常化60年となる節目の年です。日帝時代に朝鮮半島に渡り、立場や民族の違いを乗り越える生き方を示した兄弟の生涯を東京で韓国文化院の深いご理解とご協力のうえ、交流の証となるよう当館所蔵品を中心に出張展覧会を共同で開く運びになりました。

浅川兄弟を知っていただける機会となることを願っております

講演会と上映会もあります。ぜひこの機会にお越しください。

詳しくは 韓国文化院のHP

会期:12月4日 〜 2026年 1月20日 (休館:日・祝・年末年始)

会場:駐日韓国文化院 ギャラリーMI (1F) 東京・四谷


◀記念講演会▶ (要申込 締切 12月14日まで)

12月20日(土) 13:30〜16:00 (開場13:00) 

<第1部>「韓日交流の過去、現在、未来、浅川兄弟から学ぶもの」

     講師:早稲田大学文学学術院文化構想学部 教授 金敬黙

<第2部>「浅川巧からのメッセージ『自然法に帰せ」〜資料館での

      研究から視えてきたこと〜」

     講師:浅川伯教・巧兄弟資料館 元館長 澤谷 滋子

会場:韓国文化院 ハンマダンホール(2F)



◀記念映画上映会▶(要申込 締切 2026年1月4日まで)

2026年1月10日(土) 13:30〜16:00 (開場13:00)

「道 〜白磁の人〜」

会場:韓国文化院 ハンマダンホール(2F)


講演会、映画上映会には申込が必要です。募集人数各300名を超えた場合は抽選となります

駐日韓国文化院ホームページの応募コーナーよりお申し込みください(会員登録必要)

お申し込み方法 詳しくはこちら

2025年7月12日土曜日

ほくと先人講座 「八巻九萬が残した足跡」 を開催します。

 「政治は道徳なり」と口にしていた八巻九萬(ヤマキクマン)。

若くして県政に携わり、国会が開設されて初の衆議院議員となりながらも九萬が求めたものは、熱い政治ではなく、人材の育成でした。


現在もある山梨県出身者のための学生寄宿舎「山梨共修社」(東京都文京区)は多くの逸材を育てました。

今回は九萬の遠縁にあたる八巻與志夫さんからお話を伺います。

政界をわずか39歳で引退し、その後は人材育成に貢献した九萬の生涯について、より深く知る機会になるでしょう。
八巻九萬講座は当資料館では初めてです。貴重な機会となりますので、ぜひご参加のお申し込みをお待ちしております。


日時:2025年 9月 7日(日) 
   13:30〜15:00
会場:浅川兄弟資料館・たかね図書館の2階 視聴覚室
講師:八巻 與志夫(ヨシオ) 氏 
   (山梨県埋蔵文化財センター元所長)

参加費:無料
定員:30名 要予約 
予約開始:8月7日(木)より 電話で先着順
    ☎ 0551−42−1447


<八巻九萬 略歴>

1852年     箕輪村大坪 (現 高根町)に生まれる
1864年  12歳 甲府徽典館(山梨大学の前身)に学ぶ
1869年  17歳 永峯秀樹に英学を学ぶ
1872年  20歳 逸見筋・武川筋の学区取締となる
1873年  21歳 慶応義塾大学に入り、福沢諭吉に学ぶ
1875年  23歳 父急逝により、帰郷し、村山東小学校管理者となる
1876年  24歳 県の学区取締総理となる
1879年  27歳 山梨県会議員となる
1880年  28歳 国会開設嘆願運動に参加。「政治は道徳」と提唱
1889年  37歳     大日本帝国憲法公布
1890年  38歳 県会議長を10年務めたあと、衆議院第1回選挙に当選
1891年  39歳 政界引退
1902年  50歳 山梨県人のための寄宿舎「山梨共修社」(九萬が命名)開設
1929年  77歳 没

2024年10月25日金曜日

「浅川ウォーク」を開催しました

 北杜市政20周年の記念事業として浅川兄弟のゆかりの地を歩く『浅川ウォーク』が10月19日(土)に開催されました。

県内外の13名の参加者とともに、浅川伯教・巧兄弟の生誕地や墓所などを巡る4.7kmを2時間40分をかけて歩きました。

9時に資料館を出発し、まずは五町田にある兄弟の生誕地跡と近くにある農村公園入口に平成3年に建立された『浅川伯教・巧兄弟生誕の記念碑』を見に行き、兄弟が育ちながら見ただろう景色を少しでも共有していただけたらと思いました。

その記念碑の裏面には伯教の句『秋雨の漏りのかなしき庵なれど 空も我がもの海も我がもの』(読み::あきさめのもりの さびしきいおなれど そらもわがもの うみもわがもの)が刻まれています。

歌意としては「1949年に長女のいる千葉県黒砂に転居し、雨漏りしそうな家だが、自分の家をもてたことで、大きな空も広い海もすべて自分のもののように感じる」という心情を詠んだもの


つづいて五町田共同墓地内には父親 如作の墓とそのとなりに建立した十字架が刻まれた浅川家墓石側面にも伯教の句が刻まれています。

『夜も寿から 遠く思えば 虫しくれ』 歌意は「一晩中寝見れなくて、はるか遠い故郷のことを思い起こしていると、多くの虫の音がまるでしぐれのように、心に響いてくるようだ」です。

墓石の横には昭和52(1977)年春彼岸に浅川家親族一同によって建てられた墓誌には、巧や先妻 みつえ(1921年没)の名とともに母 けい(1937年没)、妻 咲(1976年10月没)と長女 園絵(1976年11月没)の名前も刻まれています。巧の戒名は文徳院天巧道智居士。


つぎに墓地の隣りにある熱田神社境内にある浅川兄弟の祖父である蕪庵六世・四友の句碑があります。

それは『不断聞く 聲は離れて 初烏』 (歌意:元旦にはいつも聞く烏の声も清々しく聞こえる)と刻まれています。



さらに浅川兄弟の曽祖父である小尾兵之進は蕪庵三世の守彦であり、ここにある墓石と句碑は県の文化財となっており、今でも子孫の方により、きれいに守られています。

その後、浅川家の菩提寺である泉龍寺を拝観してから資料館へ戻り、展示室をご自由にゆっくり見学していただきました。

当日は雨の天気予報にかかわらず、午前中は晴れて、ウォーキングには最適でした。

今回のウォークで浅川兄弟が確かに暮らしていたその息遣いを少しでも感じ取っていただけたのであれば幸いです。

ご参加くださった方、ありがとうございました。


このように浅川兄弟の祖父、曽祖父とも蕪庵という俳諧結社の指導者、代表者であり、その血統を受け継いだかのように伯教も時を超えて心に響くたくさんの句を詠んでいます。

伯教の句をまとめ、考察した図録が当資料館で刊行し、販売しております

浅川伯教 『短歌 五○首抄』 600円 (税込)58ページ


2015年11月21日土曜日

ほくと先人室開室記念講座①

11月14日(土)ほくと先人室開室記念<連続講座>が始まりました。

第1回は講師に田島一氏(日本民主主義文学会会長)をお迎えして
「窪田精~戦争と人間を描きつづけた反骨の作家~」と題してお話していただきました。

当日は雨にもかかわらず56名もの参加者があり、幸先良いスタートとなりました。





次回の連続講座は12月5日(土)に行います。
北杜市出身の先人「清水三三~他民族との共生を願った教育者」について、美術史研究家の飯野正仁氏にお話していただきます。



2014年10月21日火曜日

講座<伯教をよむ>④が行われました。

10月4日(土)<伯教をよむ>④「植民地時代の朝鮮美術界と伯教」と題して、美術史研究者の飯野正仁氏にお話していただきました。




連続講座も今回が最後となりました。
多くの方々に参加していただきましてありがとうございました。

2014年10月7日火曜日

連続講座<伯教をよむ>③が開催されました



9月27日(土)に演伯教の講演「朝鮮古陶磁の研究に就きて」(昭和9年)が再現されました。
伯教役は劇団コメディ・オブ・イエスタディの深沢敏弘氏、演出:水木亮氏、解説:飯野正仁氏によるものです。
着物姿の深沢氏は始まるとともにだんだん伯教に想え、その声の良さに誰もが引き込まれてしまいました。また絶妙のタイミングで飯野氏の解説が入るので、とても楽しい講演会だったと好評でした。
映像もアップしましたのでご覧ください。



2014年9月27日土曜日

連続講座④参加者募集!

10月4日(土)午後1時30分より<伯教をよむ>④を開催いたします。
講師に美術史研究者の飯野正仁氏を招いて、「植民地時代の朝鮮美術界と伯教」について講演をしていただきます。飯野氏の楽しいお話しを聴く絶好の機会ですので、ぜひ興味のある方は資料館までお申込みください。  


2014年9月21日日曜日

講座<伯教をよむ>②が開催されました。

9月6日(土)<伯教をよむ>の第二回が開催されました。
今回は山梨英和大学国際交流センター長・深沢美恵子氏を招いて「キリスト者としての伯教と、伯教をめぐる人々」と題してお話していただきました。映像を交えてのお話はとても分かりやすく、参加者の方々もとても熱心に興味深く聞いていました。




山梨英和大学付属の山梨英和高校は、伯教の妻・たか代の母校です。当時は山梨英和女学校といい、今話題となっている村岡花子が、教師をしていた学校として注目を集めています。花子も伯教とたか代が受洗した、甲府メソジスト教会で洗礼を受けています。

2014年9月9日火曜日

講座<伯教をよむ>①が開催されました。

8月23日(土)に企画展関連講座<伯教をよむ>の第1回が行われました。
講師に日本民藝館学芸部長の杉山享司氏を招いて、「浅川兄弟と柳宗悦」と題して、柳宗悦と浅川兄弟の足跡をたどりながら、その活動の内容と意義についてお話していただきました。
参加人数も当初の予定より大幅に増え、大盛況のうちに終了時間となりました。
終了後、参加者の方々が展示を見ながら自分の思い語り合い、和やかな雰囲気に包まれていました。






2014年9月6日土曜日

伯教の講演再現!参加者募集中

9月27日(土)午後1時30分~午後3時に、企画展関連講座③<伯教をよむ>が開催されます。
今回は、朝鮮古陶磁研究者 浅川伯教の講演「朝鮮古陶磁の研究に就きて」(昭和9年)を、
演出:水木亮氏、演者:コメディ・オブ・イエスタディ 深沢敏弘氏、解説:飯野正仁氏、で楽しくおもしろく再現します。
講演内容は、伯教が昭和初期に調査・研究した朝鮮白磁の歴史や高麗茶碗についてです。
こちらは観覧料のみで参加できます。予約が必要ですので、参加される方は資料館までお申し込みください。

2013年11月14日木曜日

「伯教をよむ」⑥が行われました。

11月9日(土)今年度最後の「伯教をよむ」⑥が行われました。
今回の作品は「李朝陶器の価値及び変遷に就て」です。これは伯教が38歳の時に雑誌『白樺』に発表した、陶磁器に関する伯教の初論文です。

 『白樺』 第13巻 第9号 「李朝陶磁器特集号」   編輯人・発行人 河本 龜之助
                                 発行所:洛陽堂
                                 発行年:1922(大正11)年9月



伯教の作品を間近で見ながらの解説は、ここでしか味わえない醍醐味です。










今回も朗読は下條順子先生です。赤く染まったドウダンツツジや桜の葉などで季節感たっぷりの部屋を演出してくださり、最後の「伯教をよむ」を目と耳で楽しませてくれました。

今年度も連続講座part.4「伯教をよむ」を無事終了することができました。
お忙しい中ご参加いただきましてありがとうございました。

2013年10月29日火曜日

「伯教をよむ」⑤が行われました

10月19日(土)「伯教をよむ」⑤が行われました。
今回の作品は「木喰さんに就いて二三」です。
これは「木喰上人之研究」第三号(編輯:柳宗悦 発行/出版:木喰五行研究会/発行年:1929(大正14)年6月15日)に掲載されたものです。
彫刻家としての伯教の眼には「変な味の、素性のよい、面白いもの」と映った木喰。
それを朗読と学芸員の集めた資料など、直接手に取って触れながらの解説で、参加者の方々にも感じとれたのではないでしょうか。(^o^)

 

次回11月9日(土)は、今年度最後の講座となります。
作品は「李朝陶器の価値及び変遷に就て」です。

2013年6月21日金曜日

「伯教をよむ」①が行われました。

平成25年度連続講座part.4「伯教をよむ」(全6回)が6月15日(土)に開講しました。
来年は伯教没後50年となりますので、それにちなんだ講座です。




第1回は1945年に刊行された『朝鮮の回顧』より「朝鮮の美術工藝についての回顧」を下條順子氏の朗読とともに、当館学芸員が時代背景や高麗青磁と日本の関係など解説しました。


次回は7月13日(土)「彼の故郷と其祖父」を予定しております。           

2011年10月28日金曜日

第6回講座「浅川巧の心に託す日韓の未来」が行われました

10月25日、江宮隆之氏をお迎えして、
第6回講座「浅川巧の心に託す日韓の未来」が行われました。
この日の講座が、本年度最後の連続記念講座でした。
















今年、映画『白磁の人』は待望の撮影が行われ、
来年度の公開を目指して大きく前進した年となりました。
映画の原作である小説『白磁の人』を著した江宮氏。
小説『白磁の人』を著した契機を話してくださった時は、
落ち着いた語り口の中に、情熱が溢れて、
江宮氏の浅川巧に対する思いが伝わり、
話にぐいぐいと引き込まれてしまいました。
中でも、「浅川巧を日韓の不幸な時代の免罪符にするのではない、
してはいけない。
しかし、あの時代に、巧のような生き方をした人がいることを
知ることが大切なのだ」
という言葉は、江宮氏の一番伝えたいことのひとつであろうと感じましたし、
小説『白磁の人』の大きな柱になる考え方なのだと、再認識するものでした。
今回の講演の題である「浅川巧の心に託す日韓の未来」は、
この考え方が基盤になってはじめて進んでいくのだということも
実感しました。

また、「今だったら、もっと上手く書けるだろう。でも、あえて書き直さない。
(あの小説は)自分の子供のようなものだから、そのままにしている」
というお話もありました。
こちらは、江宮氏の小説『白磁の人』に対してのスタンスを知る
エピソードでした。
小説『白磁の人』が1995年度の読書感想文の選定図書になった話や、
現在も「全国高校生必読図書」に選定されている話なども紹介されました。
江宮氏が、たくさんの若者に読んでもらうために書いた『白磁の人』。
いまだに本当に多くの高校生に読み継がれており、
次世代の日韓の関係を築く上で、しっかりとした基盤を作っています。
















その後も、今年9月に韓国ソウルで開催された
「浅川巧学術セミナー」で講演をされた際のお話もあり、
充実した内容で、あっという間に一時間半が過ぎ、講演が終了しました。
もっとお話を聞きたいと思う、楽しく、有意義な講演でした。

朝はどしゃぶりの雨が降り、どうなることかと心配をしましたが、
徐々に雨脚が遠のき、無事に開催することができました。
足元の悪い中、たくさんの方が講座に参加してくださり、大盛況でした。
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。
今回で連続記念講座は終了いたしましたが、もうひとつの記念講座である
「『巧の日記』を読む」講座は、11月19日(土)に最終回を迎えます。
こちらの講座は、巧の残した日記から、巧自身をじっくりと知ることが出来る内容です。
初めての方も楽しんでいただけますので、ぜひご参加ください。

第5回「『巧の日記』を読む」を行いました

10月8日に第5回「『巧の日記』を読む」を行いました。
今回は、大正11年10月の日記でした。
















10月の『巧の日記』は、忙しく過ごしている様子が伺える内容です。
柳宗悦や富本憲吉と一緒に出かけ、夜遅くまで
行動を共にしている姿が見えます。
柳と出歩いたこと、富本と夜遅くまで語り合ったことなど、
とにかく「愉快」だったようです。
独り身となった男性の身軽さや気安さ、
巧の生来の気質が人を呼び寄せるのか、
たくさんの友人に囲まれての、賑やかで楽しい生活。
その一方で、柳たちとの展覧会の仕事や江原道の窯跡調査など、
日々忙しく過ごしていたため、10月の半ば頃は
日記を書かない日が続いたりしています。
その理由として、日記を書くことは
「反省と祈祷の時間だから他人が居ると妙にその気になれない」
と記している巧。
「反省と祈祷」という言葉は、『巧の日記』の本質を表す的確な表現です。
一人静かに己を振り返りながら日記に向き合う。
巧が、日記を書く目的を自覚していることが分かります。

次回11月19日は、いよいよ本年度最後の「『巧の日記』を読む」です。
『巧の日記』は読みこむほど面白くなっていくので、
まだ講座にいらしたことがない方にも是非読んでいただきたいと思います。

――――――――――――
大変申し訳ありませんが日程変更のお知らせです。
講師の都合で、当初お知らせいたしました日程の11月12日(土)ではなく、
11月19日(土)13時から開講しますので、お間違えのないようにお願いいたします。

2011年8月10日水曜日

第4回講座「林業技術者としての浅川巧」のごあんない

今月27日(土)、小林富士雄氏(大日本山林会名誉会長)を
お迎えして連続記念講座の第4回を行います。
タイトルは「林業技術者としての浅川巧」。
林学者小林富士雄氏が、浅川巧の論文を読み解く講座です。

巧は朝鮮半島の苗圃で苗木に関する
さまざまな試験・実験・調査を行いました。
のこされた論文から巧の仕事の内容を追っていきます。
巧が開発した「露天埋蔵法」とは、
具体的にはどのようなものなのでしょう?
当時の朝鮮半島の林政は、どのようなものだったのでしょう?


巧の生き方には、本業である林業技術者としての面が
大きく影響しています。
本講座は、もっと深く浅川巧を知っていただける機会です。
皆様のご参加をお待ちしております。

お申し込み、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447
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本年度の講座は、
参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)
となっております。
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2011年8月2日火曜日

第3回講座「祖父 小宮山清三を語る」が行われました

7月23日(土)に小宮山要氏をお迎えして、
連続記念講座の第3回「祖父 小宮山清三を語る」が行われました。

講座の主題になっている小宮山清三は、浅川兄弟に朝鮮の美術品を、
柳宗悦に木喰を出会わせた、歴史的にも、美術史的にも、
この時代のキーパーソンです。
お写真を拝見しますと、たいへんにハンサムな方で、
堂々とした大人物であり、人望の厚かったことが伺えます。
実際の小宮山清三が、どのような人であったのか、
御令孫・小宮山要氏にお話していただきました。

小宮山清三は、池田村(現・甲府市池田)の村長を務め、
山梨県の誇る観光地「御岳昇仙峡」や「湯村温泉郷」を開発した人であり、
川の氾濫と旱魃に悩む池田村の治水と耕地整理を行い、
それに伴う農業の発展に尽力した人でした。
それのみならず、全国的な消防組織の統一と
科学的な消防動作の普及を目標にして、
自治消防の実践と消防理論の講演などを
北海道から九州にかけて精力的に活動したことで
「近代消防の父」とも呼ばれました。

たくさんの業績を残した背景に、
清三が生涯実行をし、守った理念が二つ。
村を守ることで国を興す「護郷立国」と、
村人全員がひとつの家族となって協力する「一村一家族主義」です。
講演の間、清三の信念がそれらの思想の基盤にあり、
その結果、たくさんの業績を残されたのだと伝わってきました。
今後は今以上に、重要な研究対象となっていくのではないかと思います。

終わりに、当時の写真をスライドで鑑賞しましたが、
全てにおいてスケールが大きく、
「山梨に小宮山清三あり」と感じるものでした。
小宮山要氏のお話はご親族でなくては語れない有意義なお話で、
時に笑いも起こり、終始楽しく、興味深くお話を伺えました。
ご来場いただきました皆様にもご満足いただけたことと思います。

お暑い中、お集まりいただき、本当にありがとうございました。

次回は、第4回講座を8月27日(土)に開催します。
大日本山林会名誉会長の小林富士雄氏をお迎えして、
「林業技術者としての浅川巧」という題でお話をしていただきます。
皆様のお申し込みをお待ち申し上げます。

お申し込み、お問い合わせは、
浅川伯教・巧兄弟資料館までお願いします。
電話:0551-42-1447
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本年度の講座は、
参加費:無料
時間:午後1時30分~午後3時
会場:浅川伯教・巧兄弟資料館
定員:40名(先着順、要事前申込)
となっております。
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