10月28日(土)、29(日)は当館駐車場にてイベントが開催されるため、駐車することができません。
臨時駐車場まで当日の誘導員に従ってください。
大変ご迷惑をおかけしますが、ご了解いただけますようお願いいたします。
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10月28日(土)、29(日)は当館駐車場にてイベントが開催されるため、駐車することができません。
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2003(平成15)年3月21日に「北杜市・抱川市姉妹結縁締結」から今年で20年経過したことを記念して、8月4日~6日にかけて韓国京畿道抱川市より、白永絃(ぺク・ヨンヒョン)抱川市長を団長とした22名の訪問団が来訪され、 上村北杜市長はじめ北杜市民との交流を深めました。
6日には当館を熱心に見学してくださり、式典後、当館の南側に位置する『浅川伯教・巧兄弟記念公園』の竣工式と『チョウセンゴヨウ松の記念植樹』を行いました。
公園には河正雄(ハ・ジョンウン)様が石像(済州島トルハルバン)や庭石を寄贈してくださったことがきっかけとなり、ソウル市忘憂里共同墓地にある浅川巧のお墓にある顕彰碑の同サイズのレプリカも設置いたしました。
それは韓国の方々にいかに巧が慕われていたかが偲ばれるもので、1984年に韓国林業試験場の巧の後輩にあたる方々により【韓国の山と民藝を愛し、韓国人の心の中に生きた日本人、ここ韓国の土となる】とハングルで刻まれています。
白永絃抱川市長のごあいさつでは「浅川巧先生が朝鮮半島の緑化事業に強い熱意をもって作られた抱川市国立樹木園は現在ではユネスコ生物圏保全地域に指定された大韓民国を代表する樹木園であり、山林資源研究の大変重要な役割を果たしております」と語ってくださいました。
現在は百日紅の大木の花も満開で、芝も安定してきました。
当館のみならず、たかね図書館ややまびこホールへお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
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ここであらためまして、上村 北杜市長からの挨拶を紹介させていただきます
<挨拶>
浅川伯教・巧兄弟記念公園は、抱川市との姉妹都市交流20周年事業の一環として、このたび整備を行いました。関係者及び庭石や公園碑をご寄贈いただいた河正雄様、浅川伯教・巧兄弟を偲ぶ会の皆様に心から感謝申し上げます。
巧が働いていた林業試験場があったことが縁となり、抱川市との間で姉妹結縁が締結され、これまで様々な交流が続けられました。
この公園には、ソウル忘憂里共同墓地にある巧の墓の脇に林業試験場の同僚の方々が建立した巧の記念碑のレプリカを設置しました。巧の生き方を端的に顕した記念碑をも見ることで、多くの方に巧の精神に触れていただきたいと思います。
また、公園には抱川市との交流20周年を記念し、チョウセンゴヨウマツを植樹しました。韓日多くの方々の努力で開いてくださった交流も20年を迎えることができました。このチョウセンゴヨウマツが日々成長していくように、抱川市との交流も50年、100年と続けられ、友好交流の大樹と育てていきたいと願っております。
本市としましては、これからも浅川兄弟の精神の継承に努め、この公園を北杜市と抱川市、日本と韓国の末永い友好のシンボルとしていきたいと思います。
2023年8月6日 北杜市長 上村 英司
2023年 6月10日(土)~11月12日(日) 10:00~17:00(入館は16:30まで)
浅川伯教・巧兄弟資料館 2階展示室 ★この写真展のみは無料です
<休館日は下記の浅川兄弟資料館と同じです>
コロナ禍の約4年間では韓国訪問が叶いませんでしたが、2023年1月11日から13日まで、やっと韓国を訪問することができ、巧さんの墓参と抱川(ポチョン)市との姉妹結縁20周年の交流内容についての協議を行いました。
上村北杜市長、福井議会議長にとっては初訪問であり、1日目には社団法人・ソウル国際親善協会の李淳柱(イ・スンジュ)会長のご手配によって浅川巧の墓参を行いました。在大韓民国日本国大使館公務文化院の中條一夫院長(公使)、国際交流基金ソウル日本文化センターの加藤剛(タケシ)所長、清州大学校の閔徳基(ミン・ドッキ)名誉教授、高麗大学の嚴仁卿(オム・インキュン)教授、財団法人・蘇湖文化財団の金炳允(キム・ビョンユン)理事長、鄭好蓮(チョン・ホヨン)さん、李熙健(イ・ヒゴン)財団など、浅川巧を敬愛する多数の韓国関係者も参加してくださいました。
2日目は抱川市を訪問し、白永紘(ペク・ヨンヒョン)抱川市長、チョン・ドクチェ副市長の歓迎を受けました。
今年が「姉妹結縁20周年」に当たることから、記念式典を行うための協議や姉妹結縁の継続を確認するために『覚書』に両市長が署名を行いました。また抱川市には指名結縁のきっかけになった浅川巧が働いていた当時の中部林業試験場がありましたが、現在は韓国の人々の憩いの公園となっている『国立樹木園・光陵(クァンルン)の森』を見学させていただきました。
館長 比奈田 善彦
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巧のお墓について。。
巧の勤めていた林業試験場の後輩の後輩にあたるのちの場長になった趙在明(チョ・ジェミョン)さんが巧のお墓の使用許可書に『親戚』と記入して許可を得たことで、墓地の存続が維持できました。
1984年にその趙さんが中心になり、当時の林業試験場の職員一同で記念碑が建てられました。そのハングルの碑文には『韓国の山と民藝を愛し、韓国人の心の中に生きた日本人、ここ韓国の土となる』と刻まれている。
(伯教デザインの白磁の壷をかたどった墓標)
高崎宗司著「朝鮮の土となった日本人」から引用すると、「夫と娘一人残して死んだが、びっくりするくらい頻繁に墓参りをするので、彼女らが<両手、両膝>をついた場所・八か所の芝が死んだ。それを見て、韓国人たちが感銘を受けた」という話が書かれている。
昨年の2021年は「浅川巧生誕130年(没90年)」「妻みつえ没100年」「浅川伯教・巧兄弟資料館開館20周年」「映画:道~白磁の人制作 10周年」が重なった節目の年でした。
この節目の年に合わせて構想から5年をかけて、学習漫画「評伝~浅川伯教と巧・14冊の日記帳」を刊行することができました。
この漫画本は未来を拓く多くの方々に浅川兄弟の生き方や精神を学んで頂きたいと願いから、山梨県内や北杜市内の公立図書館や小学校、中学校などにも献本させて頂きました。
そして駐日大韓民国韓国文化院、駐日本大韓民国民団本部、浅川伯教・巧兄弟を偲ぶ会のご協力をいただきながら、夏休み期間を利用して小・中学生対象の『読書感想文』を募集したところ、多くの応募がありました。
このたび12月3日には『表彰式』が行われました。緊張の中にも誇らしく入賞者は授与されました。
この漫画の刊行によって、小・中学生の方々が浅川兄弟において、国や人種を差別しない人間としての生き方を学ぶ機会が持てたことをうれしく思います。
また、この漫画がきっかけになり、地元の学校からの講演依頼などもあり、直接生徒さんたちにお話をするこことが増えて、大変うれしく思います
12月吉日 館長 比奈田 善彦
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(上村北杜市長と受賞者と審査員の皆さん)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここで審査員の一人で原作者でもある浅川伯教・巧兄弟資料館元館長 澤谷滋子氏からの
市長賞を受賞したお二人への講評をご紹介します。
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●市長賞 中学生の部 甲陵中学校3年 横森穂夏さんへ
横森さんは『評伝 浅川伯教・巧』を読んで、その感想文に「平和ということ」というタイトルをつけました。「他の国や地域を理解したり、対等に交流を深めたりする」ことを平和と捉え、そこに至るまでの兄弟の心の葛藤、たとえば「芸術に本気で専念しなければ、朝鮮人を犠牲にして作られ続けているこの命に意味はない」とか、巧の「一体自分に何ができるのだろう」という葛藤を読み取り、その葛藤があって現在の日本と朝鮮の架け橋になりえたのだ、と気づいたと私には思えました。「西山の奥に世界のあるも知らず吾が育ちたる逸見の台かな」。この伯教の短歌に現在のウクライナの戦火に対する横森さんの立ち位置を見出し、平和について考えた深い感想文でした。
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●市長賞 小学生の部 武川小学校6年 福井そよ香さんへ
福井さんは、浅川兄弟の生き方には「時代を越えて受け継がれていくもの」が流れていると捉えました。例えば巧の「常に自然に学ぶ態度」、たとえば伯教の「日本人と朝鮮人が仲良くなるには政治ではなく、芸術であるべき」という言葉。そして福井さんは「違うところを認め合い、お互いを尊重すること」が、時代を越えて受け継いでいくことだと気づきました。また、この本をきっかけに日本と韓国の関係を調べたり、巧が林業を仕事にするようになったのは、明治時代の山の乱伐による土砂崩れが影響していることを知り、今後、環境問題にも着目していきたいとも考えるようになったとのこと。この本を読んだことで、さまざまな問題意識を持ったことが大変印象深い感想文でした。
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皆さまのたくさんのご応募に感謝申し上げます。
一つ一つ大切に心をこめて、読ませていただきました。
★感想文作品集は「たかね図書館」にて閲覧、貸出可能です