【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料】 大人210円  小中生100円
20名様以上の団体料金 大人100円 小中生50円

浅川伯教・巧兄弟資料館 (アサカワノリタカ・タクミ キョウダイシリョウカン)
〒408-0002
山梨県北杜市高根町村山北割 3315
   (ホクトシ タカネチョウ ムラヤマキタワリ)
電話:0551ー42ー1447
FAX: 0551ー47ー4784

2011年10月4日火曜日

第4回「『巧の日記』を読む」を行いました

去る9月17日に、第4回「『巧の日記』を読む」を行いました。
今回は、大正11年9月1日の日記からでした。

林業試験場が発足して間もないせいか、
職場の雰囲気があまり良くない中でも、
巧の林業の研究は充実している様子が伺えます。
また、執筆活動、朝鮮の陶磁器への情熱もますます盛んな印象です。
9月も本業である林業試験場の仕事と、
個人的な朝鮮の焼き物の研究を上手に両立させ、
有意義な時間を過ごしている姿が見えます。
そのような中、8月の日記から続く、巧の問答は止まりません。
彼の心の中は、日常と信仰、人間の幸福について、
自分と考え方の違う者についてなど、
自問自答すべき色々な事柄で溢れています。
自分の考えを主観と客観に分けて、
それぞれの言い分を書くスタイルは、
巧の日記の特徴と言えるでしょう。
彼の心の声から、優等生的なだけではない、
答えを求めて悩み、考え続ける生身の巧の姿が浮かび上がってきます。
巧が人々を惹きつける理由は、そこにあるのかもしれません。

本年度の「『巧の日記』を読む」講座は、残りあと2回となりました。
次回の講座は、10月8日(土)です。大正11年10月の日記を読みます。
まだ『巧の日記』を読まれたことがない方も、ぜひご参加ください。