9月24日、映画「白磁の人」製作委員会事務局長の小澤龍一氏を
お迎えして、第5回講座「映画<白磁の人>にみる浅川巧」を
開催しました。
映画「白磁の人」(仮題)は、この7年間山あり谷ありの
紆余曲折を経てきました。
これまでの軌跡と、これからの展望をお話していただく講座でした。
講座では、小澤氏の郷土と歴史に対する思い、浅川兄弟の研究成果、
映画の苦労と喜び、多岐にわたってお話を伺う内容となりました。
熱い語り口から、小澤氏が映画製作にどれだけのエネルギーを
注いでいらしたのかを認識できるものでした。
映画「白磁の人」(仮題)の製作過程では、時代設定が大正期で、
時間的にはそれほど経過していないのですが、
逆に時代考証が難しかったことなども紹介されました。
また、多くの人に観てもらうため、前売りチケットの値段を
一般の前売り料金よりも下げる際のご苦労も相当であったとのことでした。
この日は、映画の題が「道 ~白磁の人~」に正式決定したという
サプライズの発表もありました。
「道」という名称には、巧が作った道を次世代につなげていきたい、
両国の歴史・人・国のつながりが続くようにという
願いが込められているそうです。
現在映画は編集作業に入っている段階で、
来年(2012年)の初夏には公開予定です。
映画を契機のひとつとして、皆さんとの道がつながり、
拡がっていきますように。
たくさんの方々がご覧になってくださることを願います。
次回10月22日の連続記念講座は、いよいよ本年度最後です。
映画の原作『白磁の人』を著した江宮隆之氏をお迎えして
「浅川巧に託すること」という題で開催します。
皆様ぜひご参加ください。