2003(平成15)年3月21日に「北杜市・抱川市姉妹結縁締結」から今年で20年経過したことを記念して、8月4日~6日にかけて韓国京畿道抱川市より、白永絃(ぺク・ヨンヒョン)抱川市長を団長とした22名の訪問団が来訪され、 上村北杜市長はじめ北杜市民との交流を深めました。
6日には当館を熱心に見学してくださり、式典後、当館の南側に位置する『浅川伯教・巧兄弟記念公園』の竣工式と『チョウセンゴヨウ松の記念植樹』を行いました。
公園には河正雄(ハ・ジョンウン)様が石像(済州島トルハルバン)や庭石を寄贈してくださったことがきっかけとなり、ソウル市忘憂里共同墓地にある浅川巧のお墓にある顕彰碑の同サイズのレプリカも設置いたしました。
それは韓国の方々にいかに巧が慕われていたかが偲ばれるもので、1984年に韓国林業試験場の巧の後輩にあたる方々により【韓国の山と民藝を愛し、韓国人の心の中に生きた日本人、ここ韓国の土となる】とハングルで刻まれています。
白永絃抱川市長のごあいさつでは「浅川巧先生が朝鮮半島の緑化事業に強い熱意をもって作られた抱川市国立樹木園は現在ではユネスコ生物圏保全地域に指定された大韓民国を代表する樹木園であり、山林資源研究の大変重要な役割を果たしております」と語ってくださいました。
現在は百日紅の大木の花も満開で、芝も安定してきました。
当館のみならず、たかね図書館ややまびこホールへお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
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ここであらためまして、上村 北杜市長からの挨拶を紹介させていただきます
<挨拶>
浅川伯教・巧兄弟記念公園は、抱川市との姉妹都市交流20周年事業の一環として、このたび整備を行いました。関係者及び庭石や公園碑をご寄贈いただいた河正雄様、浅川伯教・巧兄弟を偲ぶ会の皆様に心から感謝申し上げます。
巧が働いていた林業試験場があったことが縁となり、抱川市との間で姉妹結縁が締結され、これまで様々な交流が続けられました。
この公園には、ソウル忘憂里共同墓地にある巧の墓の脇に林業試験場の同僚の方々が建立した巧の記念碑のレプリカを設置しました。巧の生き方を端的に顕した記念碑をも見ることで、多くの方に巧の精神に触れていただきたいと思います。
また、公園には抱川市との交流20周年を記念し、チョウセンゴヨウマツを植樹しました。韓日多くの方々の努力で開いてくださった交流も20年を迎えることができました。このチョウセンゴヨウマツが日々成長していくように、抱川市との交流も50年、100年と続けられ、友好交流の大樹と育てていきたいと願っております。
本市としましては、これからも浅川兄弟の精神の継承に努め、この公園を北杜市と抱川市、日本と韓国の末永い友好のシンボルとしていきたいと思います。
2023年8月6日 北杜市長 上村 英司