「浅川巧の日記」14冊と「浅川伯教画の巧デスマスクスケッチ」が令和2年3月に北杜市の有形文化財に指定されました
「浅川巧の日記14冊」は、朝鮮民族美術館の設立経過や植民地下の朝鮮人との日常生活、日本統治に対する巧の考え方などが詳細に記されています。
また「浅川伯教画の巧デスマスクスケッチ」は、巧の臨終のときに、芸術家でもあった伯教が描いたものです。
また「浅川伯教画の巧デスマスクスケッチ」は、巧の臨終のときに、芸術家でもあった伯教が描いたものです。
日記とスケッチは、日本の敗戦による引き揚げ時に伯教が金成鎮(キムソンジン)氏へ譲り、その後の朝鮮戦争の動乱にもかかわらず、50年にわたり大切に守られました。
平成8年巧・伯教の故郷である旧高根町へ寄贈され、現在は浅川伯教・巧兄弟資料館に大切に所蔵されています。
「浅川巧の日記」は、朝鮮半島における巧の実績、朝鮮半島から見た日本、朝鮮の人たちへのまなざしや交流など、巧の生き方や哲学、当時の日本史を研究するうえでも、とても重要な資料です。
これからも資料館では大切な北杜市の財産として、また浅川兄弟の精神も共に後世へ伝えていきたいと思います。
来年2021年は巧が生まれてから130年、亡くなってから90年の年になります。