去る5月22日(土)午後1時30分より、
高根農村環境改善センターにおいて、
平成22年度の皮切りとなる浅川兄弟講座が
開催されました。
「韓国の布を知ろう」というテーマで、講師に
POJAGI NAVI主催の金 仁淑さんをお迎えして、
韓国の様々な布のおはなしを伺いました。
韓国の伝統的な苧麻、大麻、絹、木綿といった布の
種類や歴史、現在の事情などをおはなし頂いた後、
実際に布の手触りを比較。
なかなか市場に出回らない、貴重な布の感触を確かめました。
韓国の伝統手工芸のひとつ「ポジャギ」は
「褓子器」と書き、語源は「子どもや大切なものを
包むもの」という意味。
日本で言えば、風呂敷や袱紗のように使われる
布の総称です。
ポジャギの技法は、昔から家庭婦人のたしなみとして、
母から娘へと伝えられてきましたが、現在の韓国では、
作り手がほとんどいなくなってしまったとのこと。
かえって日本で、ポジャギ熱が高まっているようですよ。
当日は、参加者の皆さんと、韓国の布(表布は熟庫紗=スッコサ、
裏布は老紡=ノバン)で巾着をつくりました。
巾着は「チュモ二」といい、かつての韓国では、男性にも
女性にも必需品の布小物。
韓服にはポケットがないため、お金からおやつまで、
大切なものはチュモニに入れて持ち歩いたそうです。
製作中は皆さん真剣そのもの。
2時間弱で完成した作品を手に、
にこやかな集合写真です。