2025年2月7日(金)に駐日本大韓民国大使館で行われた日韓国交正常化60周年を祝う式典に、光栄にも浅川伯教・巧兄弟資料館館長としてご招待を戴き、参加させていただきました。
朴喆熙(パク・チョルヒ)韓国大使は、昨年の11月に山梨県に来訪し、長崎幸太郎山梨県知事と面会し、その後に当資料館を見学して戴く予定になっていたのですが、日程上の関係でご来館が実現できなかったこともあり、この度のご招待を頂戴したことで、歴史的な記念式典の場に立ち会わせて戴くことが出来ました。
200人の招待者によって行われた式典には、国会議員の各党派の党首や日韓交流に熱心に取り組んでいる多くの名士や関係者が参加して60周年を祝い、日韓両国の交流と発展を誓う有意義な式典でした。
まず、朴喆熙韓国大使の歓迎の辞では「年間1200万人の日韓交流が行われている時代を迎えており、若者が多様な文化を受け入れている現在、ゆるぎない、後戻りしない日韓関係を築くためには、双方の努力と改善とステップアップが必要である」と述べられました。
祝辞では、額賀福志郎衆議院議長から「竹下登総理大臣時代に日韓議員連盟会長に任命されて10年間務めたが、日韓がアジアのリーダーとして開かれた責任と使命として先頭に立つべきである」
中谷元防衛大臣からは「日韓は安全保障の重要な戦略パートナーであり、米国と緊密な連携のもとに東アジア全体の平和のために努めることが重要である」と述べています。
また、岩屋毅外務大臣(アメリカのトランプ大統領との会談の為に渡米中)及び趙兌烈(チョ・テヨル)大韓民国外交部長官は、ビデオメッセージでご挨拶しています。
そしてそのあとには、朴喆熙大使と船橋洋一(国際文化会館グローバル・カウンシルチェアマン)氏の対談や東京芸術大学の学生による弦楽四重奏や日韓の書道家による「書芸」も披露されました。
2015年の「日韓国交正常化50周年」においては、朝鮮日報と韓国立博物館が浅川巧を「ミラクルコリア世界の70人」の一人として選出して下さいました。
あれから10年が経過し、あらためて浅川伯教・巧兄弟の無私・無欲による崇高な道徳心の精神を伝えていくことで、日韓の友好親善に努めてまいります。
皆様のご来館をお待ちしております。
浅川伯教・巧兄弟資料館館長 比奈田善彦 2025年 2月 9日