閉館後、お客様が韓国の歌を披露して下さいました。
「チンダルレ コッ」という曲だそうです。
「つつじの花」という意味。
詩は金素月(キム・ソウォル)さんのもの。
金素月さんは今から約100年前に
朝鮮の平安北道で生まれ、
20歳で忽然と現れ、植民地時代に
多くの詩を発表しました。
しかし、詩人として歴史の表舞台に現れたのは短く、
32歳で自ら命を絶ちました。
流れるような朝鮮語を用い、
独自の律調で情と恨(ハン)を表現した彼の詩は
当時大変な脚光を浴びました。
現在でも、圧倒的な知名度と
人気がある詩人だそうです。
1923(大正12)年に日本に来ていますが、
9月におきた関東大震災のため帰国。
9月の巧さんの日記には、
震災時の朝鮮の人々を擁護する内容が綴られています。