原作「白磁の人」について

山梨県北杜市高根町出身の浅川巧は、大正3年、朝鮮半島に渡り、林業技師として荒廃した山々の緑化に奔走するとともに、兄の伯教(のりたか)と「白磁」をはじめとした陶磁器や工芸品の中に民衆の美を見出し、優れた文化として日本に紹介しました。 日本の植民地支配の時代にあって、人々に同じ人間として接し、現地の言葉で語り合い、その地の風俗や文化を愛し、人々に敬愛されながらも、昭和6年に40才の若さで朝鮮の土となりました。今も、ソウル市忘憂里(マンウリ)にある墓は、巧を慕う彼の地の人々によって守られ続けています。
■タイトル: 『白磁の人』
■著者: 江宮隆之
■発行: 1994年5月
■出版 河出書房新社(ISBN978-4-309-00908-7)
第8回中村星湖賞(平成6年度)を受賞、 全国学校図書館協議会が選ぶ「青少年読書感想文全国コンクール」の全国学校図書館協議会の課題図書に選ばれる、 全国学校図書館協議会選定図書に選ばれる。