北杜市の資料館

2010年2月24日水曜日

展示品紹介⑩池順鐸の白磁と粉青沙器

上の写真は池順鐸作の「白磁無地壷」です。
高さ45cm、円周は最大で133cmあります。

伯教は、李朝白磁と初めての出会いについて、
「白い壷がぽかっと電灯の下にあった。
この穏やかに膨らんだ丸い物に心を引かれて
立ち止まって暫見入った」と書いています。

それは、もしかすると、
こんな感じの壷だったかもしれません。

下の写真も池順鐸の作品です。
左が「粉青印花文瓶」で、高さ35cm。
右が「白磁無地瓶」で、高さ31cm。

高麗時代の青磁から、粉青沙器を経て、
李朝の白磁まで、
池順鐸は一人で数百年分の技を、
身につけていたことになります。